Hey! Say! JUMP・伊野尾慧が特番「#あちこちのすずさん」に登場

NHK総合で8月12日に放送される特番「#あちこちのすずさん~戦争が“身近”になって…そして」(午後7:30)に、映画「この世界の片隅に」を手掛け、戦争中の生活や文化に詳しい監督の片渕須直氏、千原ジュニア、Hey! Say! JUMPの伊野尾慧、黒柳徹子、池田エライザが出演する。

伊野尾は「僕が『#あちこちのすずさん』に参加し始めて今年で4年目。たくさんの戦争体験者にお会いしてきたけれど、生きた人の分だけドラマがあって、それぞれ全然違うことにいつも驚かされます。今年は“戦争は他人事だ”と言いにくい状況になっているけれど、じゃあ僕は自分なりに戦争をどう捉えればいいのか? 皆さんの生き方をヒントに考えたいです」と抱負を述べている。

およそ80年前の太平洋戦争を生き抜いた、2016年公開の映画「この世界の片隅に」の主人公・すずさんのようなエピソードを探して、#(ハッシュタグ)で投稿する「#あちこちのすずさん」プロジェクト。今年のテーマは「戦争が“身近”になって…そして」。ウクライナで戦争が続く今年は、“戦火の中の暮らし”や“分断された家族”など、戦争が生み出すさまざまな現実を目にしたり考えたりする時間がいつになく増えている。

番組では、VR空間に再現した「すずさんの家」に現代の若者がアバターとなって飛び込み、戦争中の暮らしを体感。さらに、当時の若者たちを描いたアニメ作品を見ながら「現代の私たちと何が違うのか? 同じなのか?」「戦争の何が問題なか?」、戦争体験者やウクライナの方た人たちと語り合う。番組では視聴者からのハッシュタグ「#あちこちのすずさん」をつけた、TwitterやInstagramでの投稿のほか、公式サイト(https://www.nhk.or.jp/special/suzusan/)でも“すずさん”エピソードを募集している。

さらに、本プロジェクトでは、昨年に引き続き、各地の新聞やネットメディアと連携。地域の歴史や生活を見つめ続けてきた地方新聞やネットメディアとつながり、その土地ならではの“戦争中の暮らし”をともに発掘し伝えていくほか、「戦争体験をどう伝えていけばよいのだろう?」など、次世代への戦争体験の継承について共に考えるワークショップを各地の大学で開催中だ。

片渕氏は「世界中から戦火が絶えることがないのは悲しむべきことなのですが、今年は特にウクライナでの戦争で、それまで普通の生活を営んでいた人たちが、突然戦火の中に投げ込まれてしまった姿が、SNSなどを通じて目の当たりにされてしまっています。80年近く前の戦争がどんなものだったのかも含めて、『“戦争”が自分の身の回りにやって来る』とはどういうものなのか、感じていければと思います」と語る。

千原は「毎日のように戦争の報道がある中で例年以上に、この番組を放送する意義があるのではないかと感じております。皆さんと一緒に戦争というものについて、深く向き合うことができればと思っております」、池田は「未来を彩る学生たちと、未来を守る私たち。なかなか語り合えない戦争のこと。もっと話し合いたい戦争のこと。世代もルーツもそれぞれな私たちが学んだ先にはどんな言葉が生まれるのか、どんな希望が生まれるのか、と考えると今からドキドキします」とメッセージを寄せている。

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