近い将来当たり前に? 真夏の “日傘男子” 20~30代に人気…晴雨兼用やスポーツで使うショート傘まで

梅雨に逆戻りしたような雨も少し落ち着いて、来週は真夏の暑さが戻る予想です。そして、夏本番に…。あらためて熱中症予防の対策が必要です。そんな中…。

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売り場スタッフ
「機能的には遮光とUVと遮熱効果があります」

ここ数年、増え続けている男性用の日傘。日傘は、女性のものではありません。最近は男性も使う時代になりました。今回のテーマは、『20代・30代に人気です クールにいこう! 真夏の “日傘男子”』

日傘をさしての記者会見。熱中症対策として男性も日傘をさそうと環境大臣が呼びかけたのは3年前。

原田義昭 環境相(2019年)
「ぜひ、国民のみなさまになんといってもこの暑さ対策・熱中症対策に男性の日傘がなればいいなと」

環境省も乗り出す夏の熱さ対策は、少しずつ浸透してきています。

「日傘男子」の気持ちになってみようと、わたしも日傘の初体験をしてみました。

小林康秀キャスター
「今、太陽の下を歩いているんですけど、だいたい、この道を通るときは、こういった木陰を探しながら歩くんです。違いますね、日傘。初めてさしましたけども、確かにまるで木陰にいるような、そんな感じがします」

その効果を裏付けるようなデパートの男性フロアのレイアウトです。
男性用の日傘が紳士雑貨コーナーの「一等地」に並んでいます。

梅雨明けの6月最終週は50本と、去年の2倍以上売れたそうです。この夏は色とりどりの60種類以上をそろえました。

そごう広島店 白井優花さん
「機能的には遮光とUVと遮熱効果があります」

遮光・UV・遮熱効果。裏が黒いが、そのための素材?
「そうです。特殊な素材を使っているので、遮熱効果が得られます」

― 太陽の下でもこの傘の下であれば熱がそんなに?
「そうですね、感じられないです」

環境省によりますと、気温30℃の暑さのもとで日傘をさすと、帽子をかぶった場合よりも汗の量が17%減るということです。

また、気温や湿度などで計算する「暑さ指数」も日傘によって1℃から3℃下がるというデータもあります。

では、どんなタイプが人気なのでしょうか。

まず、軽いこと。重さは200グラムから300グラムが主流です。

そしてトレンドは二つ折り! ワンタッチで開き、手間が省けます。さらに三つ折りに比べて便利なのが…。

― 閉じるときはこれで…。すぐ、あとは整えれば、しまうことができる。簡単に閉じられるものが人気なんですね。
「そうですね、はい」

男性用の日傘はほとんどが晴雨兼用で、20代・30代がメインの客層だといいます。

ライフスタイルに合わせて日傘のタイプを選ぶ傾向もあるそうです。

そごう広島店 白井優花さん
「雨傘に比べてちょっと短めの傘になっているショート傘と呼ばれるものなんですけど」

― これ、日傘?
「そうです。晴雨兼用での傘になります」

― ちょっと長さを比較してみましょうか。これが、いわゆる普通の雨傘。確かに短い。
「少し短いです。55センチの傘になっています」

折りたたまないショート傘。車に乗り降りしたり、テニスなどスポーツの休憩時間に使ったりする人たちに人気で、ことしから店頭に置いたそうです。

小林康秀キャスター
「猛暑が続く昨今の気象条件だと長時間、仕事などで外を炎天下の中で歩くときには本当に太陽の光って体にこたえますから、もう男女問わず、こういう日傘を通して、その太陽の光をさえぎることも必要なのかなと思いました」

― 取材中に驚いたのは、わたしの知り合いの男性が日傘を1本買っていったことでした。一度さしたら抵抗感もなくなるかもしれません。値段は、そごう広島店では税込みで4000円から1万3000円くらいでした。色もデザインも豊富です。「日傘男子」が近い将来、当たり前のスタイルになるかもしれません。

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