九州・沖縄建設業売上高ランキング 50億円以上、長崎県7社 県内トップは谷川建設

 東京商工リサーチ福岡支社は4日、2021年九州・沖縄地区建設業売上高ランキングを発表した。集計対象の年間売上高50億円以上の企業は、新型コロナウイルス禍に伴う工事の中断や延期などを要因に、前年調査比10社減の127社。このうち本県企業は前年調査から2社減の7社がランクインした。
 本県トップは谷川建設(長崎市)で218億円。全体順位は15位だった。2位は西海建設(同)160億円。ほかに▽協和機電工業(同)133億円▽上滝(同)100億円▽吉川建設(諫早市)67億円=決算期変更に伴い9カ月分を年換算し算出=▽梅村組(佐世保市)66億円▽大石建設(同)50億円。大石建設のランクインは16年ぶり。7社中4社が増収だった。
 九州・沖縄のトップは九電工(福岡市)で3374億円だった。同支社は今後の見通しについて「コロナ禍の反動で増収となる企業がある一方、資材不足や人手不足による人件費上昇などを背景に、売上高が伸び悩む企業との二極化が進む可能性がある」とした。
 調査は東京商工リサーチ保有の企業データから、21年1~12月に決算を終えた九州・沖縄の建設業を対象とした。

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