ローマ教皇、カナダ訪問開始 先住民虐待問題で謝罪へ

24日、カナダ・アルバータ州の空港で出迎えを受けるローマ教皇フランシスコ(右)(ロイター=共同)

 【ローマ共同】ローマ教皇フランシスコは24日、ローマ郊外の空港を出発し、カナダ西部エドモントンに到着した。ローマ教皇庁が発表した。カトリック教会が運営するカナダの寄宿学校で多数の子どもたちが過去に虐待を受けた問題に関し、先住民らに会い、改めて謝罪する。30日にバチカンに戻る。

 カナダでは19~20世紀、同化政策に基づき約15万人の子どもが家族から引き離されて寄宿学校で暮らし、虐待などで数千人が命を落としたとされる。

 教皇は出発に先立ち「カナダでは、修道会の関係者を含む多くのキリスト教徒が同化政策に関わり、先住民の共同体を深く傷つけた」と表明した。

24日、ローマ郊外の空港でカナダ訪問を前に飛行機に乗り込むローマ教皇フランシスコ(ロイター=共同)

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