サッカー選手は大きなプレッシャーにさらされる職業であり、さらに有名人であるために悪い誘惑も少なくない。
そしてスポーツ選手であるために厳しく薬物の検査が行われており、市販の薬を簡単に服用することすらもできない。
今回は『Sportskeeda』から「ドーピング違反で処罰されたスター選手たち」をご紹介する。
コロ・トゥレ
プレミアリーグのアーセナル、リヴァプール、マンチェスター・シティでプレーしたコートジボワール代表の名ディフェンダー。彼がドーピング違反によって処罰されたのはマンチェスター・シティに所属していた時期だった。
イングランドサッカー協会は検査で陽性を示したトゥレに6ヶ月の出場停止を言い渡した。後にトゥレ自身が「妻のダイエット薬を服用した」と告白し、スポーツ面のパフォーマンスを上げるためのものではなかったと認められている。
エドガー・ダーヴィッツ
ゴーグルを着用した独特のルックスでいまだに印象深いエドガー・ダーヴィッツ。圧倒的な運動量とボール狩りを武器に、この世代で最もダイナミックなミッドフィルダーとして君臨した。
1998~2003年に3回のセリエA優勝を果たしたユヴェントスの一員だった彼。2001年にステロイドホルモンのナンドロロンが検出されたことにより、4ヶ月の出場停止処分を言い渡された。しかし今もダーヴィッツ自身はこの服用を否定しており、検出された理由は不明だと訴えている。
アドリアン・ムトゥ
パルマでは中田英寿とアドリアーノとともに「トリデンテ」と呼ばれる3トップを形成し、大活躍を見せた。そして2003年にロマン・アブラモヴィッチ氏がオーナーになったチェルシーへと引き抜かれることに。
しかしジョゼ・モウリーニョ監督と何度も衝突したほか、薬物の検査で陽性反応を示し、解雇されてしまった。検出されたのはコカインで、7ヶ月間の出場停止処分を言い渡されている。後にユヴェントスとフィオレンティーナで復活するも2010年に再び薬物反応を示し、9ヶ月の出場停止となっている。
ジョゼップ・グアルディオラ
現在では世界最高の監督として知られるようになったジョゼップ・グアルディオラ氏。現役時代はチャビ・エルナンデスも憧れたというプレイメイカーであり、素晴らしいビジョンを備えた司令塔だった。
彼は2001年にドーピング検査で陽性を示し、血中からアナボリックステロイドのナンドロロンが検出されて処分を受けた。しかしグアルディオラはその服用を否定して8年もの間複数回の裁判で争い、最終的に無罪を勝ち取っている。
ディエゴ・マラドーナ
ほとんどのサッカーファンはディエゴ・マラドーナと薬物の関係を知っているだろう。歴史上最高の選手と言われる彼のキャリアは、ピッチ外でのトラブルにも彩られている。
1991年にナポリでプレーしていたとき、彼はコカインの服用が明らかになって15ヶ月もの出場停止に。1994年のワールドカップでは復活を見せたものの、その後でドーピング検査に引っかかり、そのまま大会を去っている。