“スポーツミュージカル” 長崎出身の出演者・松本礼 鍛えた肉体と笑いの融合

「舞台でもスラックラインで鍛えた体幹とバランス感覚が生きている」と語る松本=長崎新聞社

 アスリートが表現者となり、極限まで鍛え上げた肉体を使って音を奏で、リズムを刻むスポーツミュージカル「energy(エナジー)~笑う筋肉~」が30日に大村市、31日に島原市で開かれる。出演している長崎市出身の松本礼(36)=神戸市在住=に見どころなどを聞いた。

 -どんな舞台なのか。
 アクロバティックな跳び箱や、縄跳び、コミカルなボクシングや柔道の動きなどスポーツ競技の要素と笑いが組み込まれている。セリフはない。吉本興業と演出家の故中村龍史さんが手がけた新しいジャンルの舞台。私はオーディションに合格し、2019年の初演からこれまでに約50回出演している。

 -松本は「スラックライン」のプロのパフォーマーとして知られる。
 幅5センチの幅のベルトの上で宙返りなどを繰り広げる競技。10年ほど前に始め、毎年各種大会に出場し、好成績を収めている。スラックラインの仕事と、「エナジー」の舞台と二足のわらじを履いている。

 -舞台でどんな演目を担当しているのか。
 一列に並んだ約10人の頭の上を歩くパフォーマンスが自分の最大の見せ場。スラックラインで鍛えた体幹とバランス感覚が生きている。身軽な方なので宙返りなど飛び跳ねる場面も多い。

 -自身のスポーツ歴は。
 長崎市立横尾小時代に器械体操を2年間経験。横尾中では陸上部に所属し、県中学新人大会の110メートル障害で優勝した。県立長崎北陽台高登山部ではスポーツクライミングでも体を鍛えた。大学時代はブレイクダンスに夢中だった。

 -松本の自慢の筋肉は。
 腹筋とふくらはぎ。スラックラインでは、すごく揺れるベルトの上でバランスを取るため、特に腰回りの筋肉が鍛えられる。

 -改めて舞台の見どころを。
 躍動する筋肉、体を張ったアクロバット、女性陣の華やかなパフォーマンスなど見どころ満載。幅広い世代の方に楽しんでほしい。

◎メモ
 
 スポーツミュージカル「energy~笑う筋肉~」 ▼7月30日午後2時、大村市のシーハットおおむら・さくらホール(大村市主催)▼31日午後2時、島原市の市有明総合文化会館(島原市主催)。両公演とも「宝くじ文化公演」として自治総合センターの助成を受けた特別料金。前売りは一般2千円、高校生以下千円。当日はいずれも500円増し。全席指定。問い合わせはシーハットおおむら(電0957.20.7207)、有明総合文化会館(電0957.68.5800)。


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