吉高由里子×北村匠海による大人のピュアラブストーリーが始動。恋愛ドラマの名手・大石静が手掛ける「星降る夜に」

吉高由里子が、テレビ朝日系で2023年1月にスタートする連続ドラマ「星降る夜に」(火曜午後9:00、開始日未定)で主演を務めることが分かった。吉高は本作が同局の連ドラ初主演となる。

ドラマは、「セカンドバージン」(NHK)や「大恋愛~僕を忘れる君と」(TBS系)、「あのときキスしておけば」(同系)などを手掛けた“恋愛ドラマの名手”である脚本家・大石静氏が手掛けるピュアラブストーリー。

吉高が演じる主人公・雪宮鈴は、のどかな海街の病院で働く35歳の産婦人科医で、新たな命の誕生という輝かしい瞬間に真摯(しんし)に手を差し伸べる一方、窮屈で息苦しい社会の中で心がすり減り、誰に弱音を吐くこともできない孤独な女性だ。そんな鈴がある日、息抜きのためにソロキャンプへ行ったところ、自分に向かって無言でカメラのシャッターを連続で切る青年が現れる。その青年はしかも、いきなり鈴にキスをしてくるという衝撃の出会いから、運命の恋がスタートする。

鈴が出会う青年・柊一星に扮(ふん)するのは北村匠海。一星は、鈴の10歳下の25歳で、遺品整理士をしている。ストレートで直情的、かつ感情表現が豊かで明るい性格だが、生まれつき聴覚を持っておらず、手話や筆談、スマートフォン、ジェスチャーを用いて会話をする。ある日、偶然出会った鈴に一目ぼれをし、激しく恋に落ちた一星は、ぐいぐいと鈴にアプローチをかける。そんな一星の行動が、さまざまな既成概念に押しつぶされて窮屈に生きる鈴の心を、次第に解放していく。

大石氏は脚本を手掛けるにあたり、「2021年4月期に放送した『あのときキスしておけば』の台本を執筆している頃、貴島(彩理)プロデュ―サーから、この企画をやらないかというお話をいただきました。貴島Pは学生時代に手話サークルに所属されていた経験があり、長い間温めてこられた企画だそうです。私もそれから取材をしたり、音のない世界を経験したりしながら、一緒に物語を作ってゆきました」と経緯を明かす。

加えて、「当たり前の価値観の向こう側にあるかもしれない“真実”を求めて、ドラマを作っているのだと、私は常日頃から思っています。このドラマは産婦人科医の女性と、遺品整理士の聾の青年のラブストーリーですが、青年は音のない世界に生きているからこそ、逆に伸びやかで、感情豊かで、自由な魂の持ち主です。固定観念を鮮やかに飛び超える、10歳年下の青年との出会いによって、ヒロインも閉ざしていた心を次第に解放させ、自分らしさを取り戻してゆきます」と紹介。

キャストについては、「吉高由里子さんとは2度目の連ドラで、この先、大河ドラマもご一緒する予定ですが、彼女は美貌で華やかなだけでなく、孤独な心を胸にしみるリアリズムで表現できる希有なる女優さんです。この閉塞した時代を生きる“できる女の孤独”を、今回もしみじみと表現してくれると思います。平安時代に行くとしばらく戻って来られませんので、吉高さんの才能とすてきさを現代劇で思いっきり味わっていただきたいと思いながら書いています」と、自身が脚本を手掛ける24年放送のNHK大河ドラマ「光る君へ」でも主演の座も射止めた吉高への期待を寄せる。

また、「北村匠海さんとは初めての仕事ですが、『君の膵臓をたべたい』(17年)で彼を知った時の衝撃は忘れられません。色っぽさと透明感が同居していて、シビレました。あの映画の頃よりずっと大人になった北村さんが、今回、強気でわがままで、一直線で、既成の価値観を軽々と越えて行く聾の青年を、どのように演じてくれるのか、楽しみにしています」とコメント。

そして、「“命の始まりと終わり”を司る産婦人科医と遺品整理士の、星降る夜の宿命の出会い、そして恋。テレビ朝日火曜9時の“新枠”ということで、2023年幕開けにふさわしい記念すべきドラマとなるよう、頑張ります。このドラマが提示する新しい価値観が、日本の中だけでなく、国境を越えて世界中の方に届くことを祈りながら…。どうぞ、ご期待ください」と呼び掛けている。

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