赤ちゃんペンギン4羽誕生 白浜のアドベンチャーワールド

フェアリーペンギンの赤ちゃん(12日撮影)=アドベンチャーワールド提供

 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で、世界最小のペンギン「フェアリーペンギン」の赤ちゃんが4羽誕生した。

 葛西臨海水族園(東京都)から6月10日に受精卵を4卵搬入し、23日に1羽、27日に3羽誕生した。出生時の体重は32.1~39.1グラム。ふ化日数は35~38日。赤ちゃんはバックヤードで飼育しており、公開時期は未定。

 アドベンチャーワールドによると、国内でフェアリーペンギンを飼育しているのは4カ所で、数は42羽(2021年末時点)。国内の個体群で遺伝的多様性の維持が難しいことから、今後、海外から同水族園への受精卵の移動を計画している。今回の国内での受精卵移動と繁殖のデータを生かしていくという。

 アドベンチャーワールドでは、8種類約450羽のペンギンを飼育しており、フェアリーペンギンは今回の赤ちゃんを含め8羽になった。

 フェアリーペンギンは体長30~45センチ、体重約1キロ。寿命は20~30年。オーストラリア南部、タスマニア島、ニュージーランドなどの暖かい地域に生息する。野生では、地中や岩の隙間などに巣穴を作って暮らしている。

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