「サッカーに勝ち、コロナに負けた」磐田東高 16大会ぶりのインターハイ初戦前日に出場辞退 選手1人が陽性

感染爆発を続ける新型コロナはスポーツ界にも大きな影響を与えています。磐田東高校(静岡県磐田市)は、男子サッカー部で新型コロナ陽性者が確認されたとして、インターハイへの出場を辞退しました。本来なら7月25日が初戦の日でした。

<ウェブサイトのコメント>

「選手団の中からコロナ陽性者1名が出ました。大会を辞退しなければいけません。胸を張って磐田に帰ろう」

悲痛な叫びともいえる言葉が並ぶのは、磐田東高校男子サッカー部の公式サイトです。

磐田東高校によりますと、7月24日、選手1人が発熱し、PCR検査の結果、陽性とわかりました。大会規定では、選手団から1人以上の陽性者が出た場合、出場を辞退することになっていて、磐田東は大会本部に辞退を申し入れ、受理されたということです。

磐田東は16大会ぶり2回目のインターハイ出場で、25日開催予定だった群馬県の前橋育英高校との2回戦が大会初戦でした。

<ウェブサイトのコメント>

「サッカーに勝ち、コロナに負けました。ゼロからまた頑張るしかありません」

磐田東はなぜ、今回出場辞退となったのでしょうか。2022年のインターハイでは、次のような規定を定めています。

▼新型コロナに感染した選手は参加辞退

▼チーム内感染者が発生した場合、感染者と接触のあった最後の日から濃厚接触者の待機期間中、チームは参加を辞退する

このため、学校として苦渋の決断をしました。学校では今後、選手たちの心のケアに力を入れたいとしています。

一方、高校野球では次のようなガイドラインを定めました。

▼参加校から感染者が出た場合、大会日程を繰り下げることも検討する

▼感染者が出た場合、試合開始前までに選手登録の変更を可能とする

同じ高校スポーツでも対応が違うことが分かります。

© 静岡放送株式会社