新型コロナウイルスが猛威を振るう中、5年ぶりに開かれた静岡市の夏の風物詩「安倍川花火大会」。出店者や来場者それぞれが感染対策を強く意識するなどウィズコロナの花火大会となりました。
静岡市の夜空に色とりどりの大輪が広がりました。涼しげな浴衣姿に、河川敷に並ぶ屋台、5年ぶりの安倍川花火大会です。台風や新型コロナの影響で2018年から実に4年連続で中止となっていました。
<屋台販売>
「やっぱ静岡の祭りって感じじゃないですか。ないと寂しいんでね」
<訪れた人>
「久しぶりに見る花火なので、友達と一緒に見るとさらにきれいだと思うからとても楽しみです」
Q.浴衣はきょうのために準備したんですか?
「そうです」
「せっかくだし、5年ぶりだから着ちゃおうって」
「気合入っちゃってお祭りの法被着てきました」
大会本部によりますと、会場を訪れたのは約35万人。60万人といわれる例年に比べると大幅な減少となります。
<野田栞里記者>
「花火の打ち上げまであと2時間です。現在気温は32度、熱中症が心配されますが、訪れている人のほとんどがマスクを着けている印象です」
急激な感染拡大の中で開かれた5年ぶりの花火大会。感染対策は意識せざるをえません。
<訪れた人>
「アルコールで拭いたりとか、マスクしてきたりとか」
「(コロナと)共存していくしかないのかなと思っています」
「楽しみ」
大会本部も感染対策を強化して臨みました。
<野田栞里記者>
「今年は花火を見られるエリアは広いため、人と人との距離が保たれています」
密集となりやすい出店エリアも分散させ、消毒液も設置しました。できる限りの備えをして、この日を迎えました。
<カウントダウン>
「5、4、3、2、1、点火」
静岡の夜空に輝く1万発あまりの花火。感染対策で打ち上げ時間は、例年の2時間から1時間に短縮されましたが、訪れた35万人に夏の思い出を残しました。コロナ禍で迎える花火大会のあり方、主催者側の模索は続きます。