「ホ~タル来い」 延岡・三川内中学部生ら河川清掃

歌糸川で清掃活動をする三川内小中学校中学部の生徒ら

 ホタルの生息する環境を守ろうと、延岡市・三川内小中学校(和田健校長、46人)の中学部生徒らが24日、河川清掃を行った。住民らも含め約150人が参加、自然保護への意識を高めた。
 同校中学部生徒会や北浦内水面漁協、三川内公民館長会などでつくる実行委が、三川内河川大清掃(MKD)作戦と名付け24年前から年1回活動。昨年からはホタルの餌となるカワニナを増やすため、同漁協が用意したカキ殻を入れた籠を川に沈めている。
 清掃は校区内五つの地区でそれぞれ実施。このうち、歌糸地区では約50人が北川水系小川の支流・歌糸川で活動した。生徒らは股下まで水に漬かり、農業肥料の入ったビニール袋などを拾ったり、カキ殻を沈めたりした。
 参加した中学部3年で生徒会長の宮本未来さん(14)は「ごみが少なく、地域に捨てない意識が浸透していると感じた。親世代から受け継がれている活動なので、後輩たちも頑張ってほしい」。副会長の宇藤菜々子さん(14)は「昨年同様、きれいな環境が保たれていた。ホタルの生息数が昨年より多く、カキ殻設置の効果を感じた」と話していた。
 同校は、ホタルの生息調査や河川清掃の活動が評価され、環境省などが行う本年度の野生生物保護功労者表彰で同省自然環境局長賞を受けた。

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