LINEで「入院費、手術費貸して」 信じ込んだ男性から1千万円以上詐取疑い 

高津署

 入院や手術費などの名目で金をだまし取ったとして、神奈川県警高津署は25日、詐欺の疑いで、さいたま市西区、無職の女(36)を逮捕した。

 逮捕容疑は、2020年3月2日から7月9日までの間、37回にわたり、川崎市高津区の40代男性会社員から現金計約1150万円をだまし取った、としている。容疑を認めている。

 署によると、男性は19年9月ごろ、写真撮影のモデルを探し、ネットの掲示板で女と知り合った。20年2月8日ごろ、女から無料通信アプリLINE(ライン)で「入院した。手術をして危険な状態。集中治療室にいる。入院費、手術費を貸して」とのうそのメッセージが届き、これを信じた男性が指定の口座に金を振り込んだ。

 女と男性は20年2月8日ごろから同7月8日ごろまでの間にメッセージを約5千回送り合った。男性は「親しくなりたいと思った。危険な状態にあると信じ込んだ」と話しているという。

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