<レスリング>U17世界選手権(イタリア)出場の男子フリースタイル・チームが出発

 

 7月25日(月)~31日(日)にイタリア・ローマで行われる2022年U17世界選手権に出場する男子フリースタイル・チームが7月23日、羽田空港から出発した。前回の2019年大会は、優勝者はいなかったが、5選手が銅メダルを取った(2020年は中止、2021年は不参加)。

イタリアへ向かった男子フリースタイル・チーム

 江藤正基コーチ(日本協会)は「コロナが続いて、多くの選手が国際大会に出場できないことが続いた中、こうして派遣してもらえることに感謝しています。全員が初めての国際大会。きのうの集合のときはどの選手も緊張していましたが、徐々にいいムードになっています」と、事前合宿をして団体行動することでチームのムードがよくなっていることを話す。

 前回(2019年)は5選手が銅メダルを取り、国別対抗得点は4位だったことと、これまでに松井稜(2013年)、乙黒拓斗(現自衛隊、2015年榊流斗(現山梨学院大、2017年が優勝している事実を挙げ、「日本選手は十分に優勝できる力を持っている。自信をもってやってほしい。前回の団体4位以上の成績を目指したい」と期待した。

 各世代のアジア選手権でインドの猛威が吹き荒れているが、2019年大会の国別対抗得点はロシア、イラン、インド、日本の順で、すでにインドは日本を超えていたことがすらすら出てきた。当時から警戒する勢いはあった。それでも、「倒さないとチャンピオンは取れない」と話し、臆することなく挑むことを望んだ。

 成瀬一彦コーチ(岐阜・中津商高教)は「きのうの練習を見て、みんな動きがよかった。試合では普段どおりの実力を出せるようサポートしたい」と話す。外国選手相手の試合は、日本選手が相手の場合と違うことが多く、「日本選手相手の感覚でやってしまうと、力負けしてしまうので、そのあたりを注意し、スタミナやスピードといった日本選手のよさをいかして闘ってほしい」と言う。

 インドについては、「現地に行ってから、しっかりと情報を集めて研究したい」と言う一方、「大事なことは、いかに自分の力を出すかということ」と語気を強める。

 自身は2016年にフィリピンで行われたアジア・ジュニア選手権(グレコローマン)以来の日本代表チーム帯同で、世界選手権は初めて。「指導者としても、世界のレスリングをしっかり勉強してきたい」と話した。

 男子グレコローマンと女子は、すでに現地入りしている。


大会スケジュール

7月25日(月) 男子グレコローマン48・55・65・80・110kg級/1回戦~準決勝
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   26日(火) 上記階級の敗者復活戦・ファイナル
          男子グレコローマン45・51・60・71・92kg級/1回戦~準決勝
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   27日(水) 上記階級の敗者復活戦・ファイナル
          女子43・49・57・65・73kg級/1回戦~準決勝
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   28日(木) 上記階級の敗者復活戦・ファイナル
          女子40・46・53・61・69kg級/1回戦~準決勝
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   29日(金) 上記階級の敗者復活戦・ファイナル
          男子フリースタイル48・55・65・80・110kg級/1回戦~準決勝
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   30日(土) 上記階級の敗者復活戦・ファイナル
          男子フリースタイル 45・51・60・71・92kg級/1回戦~準決勝
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   31日(日) 上記階級の敗者復活戦・ファイナル


女子チーム

【チームリーダー】吉村祥子(エステティックTBC)=出発済み

【コーチ】江藤正基(日本協会)、成瀬一彦(岐阜・中津商高教)

【ドクター】矢野雄一郎(とちぎメディカルセンター)、【トレーナー】大石徹(スポーツ医科学委員会)、【帯同審判】村田知也(三重・松阪工高教)=すべて出発済み

 《男子フリースタイル》
▼45kg級 荻田大雅(兵庫・芦屋学園中)
▼48kg級 吉田アリヤ(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高)
▼51kg級 片岡大河(千葉・日体大柏高)
▼55kg級 大脊戸逞斗(埼玉・花咲徳栄高)
▼60kg級 荻野大河(埼玉・埼玉栄高)
▼65kg級 菅野煌大(JOCエリートアカデミー/東京・帝京高)
▼71kg級 古市一翔(千葉・日体大柏高)
▼80kg級 浅野 心(岡山・高松農高)
▼92kg級 金澤空大(千葉・日体大柏高)
▼110kg級 宇都宮快斗(埼玉・埼玉栄高)

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