岡山市は26日、専用ICカード「ハレカハーフ」を発行して市内を走る路線バスと路面電車の運賃を半額に割り引く制度で、高齢者、障害者とする現行の利用対象に、難病者を新たに加えると発表した。8月1日から申請を受け付け、サービスを開始する。
市によると、新たな対象は難病の特定医療費受給者証などを持つ市民計約2600人。希望者は市役所などで入手できる書類を市交通政策課に提出するといった方法で申し込む。昨秋から準備を進めていたが、半導体不足の影響でICカードの増刷体制が整うまでに時間を要したという。
制度は公共交通利用促進と利便向上を狙いに昨年10月にスタート。市内全9事業者が運行する路線バスと路面電車の乗降時にICカードをかざすなどする。カード交付数は6月末現在で2万6624枚(高齢者2万4302枚、障害者2322枚)、利用者は6月までの9カ月間で延べ約80万人に上るという。
この日の記者会見で大森雅夫市長は「交通弱者の移動を支援するとともに、公共交通の利用を後押ししたい」と述べた。
問い合わせは市交通政策課(086―803―1376)。