Euroclearが好調な2022年上半期業績を達成

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【ブリュッセル2022年7月25日PR Newswire=共同通信JBN】Euroclearは25日、2022年上半期の最新報告を発表した。

▽決算概要

Euroclearは、基礎的事業は引き続き好調で2022年上半期に堅調な財務実績を達成した。Euroclearはまた、現金残高の金利上昇、および対ロシア制裁による凍結資産からの現金残高増により、利息収入が増えたと報告した。

純利益は42%増の3億5100万ユーロ、うち2億7700万ユーロは基礎的事業の堅調な業績によるものである。

Euroclear Holding

(注)2021年上半期の数値(EPSを除く)は、類似の比較を可能にするため、MFEXプロフォーマを含むように修正。

営業利益は前年比24%増の9億9800万ユーロだった。事業収益は7%増の8億700万ユーロで、Euroclearが戦略を実行する際のコアビジネスラインが引き続き堅調に伸びていることを反映している。

対ロシア制裁により金利が上昇し、凍結資産からの現金残高が増えた結果、金利、銀行業務などの収入は262%増の1億9100万ユーロ。

Euroclearは引き続きテクノロジーとサービスの提供に投資し、インフレと対ロシア制裁の管理に関連するコストの影響を受けたことから、営業経費は5億3400万ユーロと、2021年上半期と比較して12%増えた。

純利益増を反映し、1株当たり利益は40%増の1株当たり111.7ユーロ。

▽対ロシア制裁による凍結資産の影響

米国、欧州連合(EU)などの法域による制裁措置とロシアの対抗措置の結果、凍結された利払いと償還が累積するにつれ、バランスシートの現金が増加した。2022年上半期、Euroclear Bankのバランスシートは前年比720億ユーロ増えた。

2022年6月末時点で、Euroclear Bankの現金残高は前年比725億ユーロ増えた。Euroclearの標準的プロセスに従い、現金は投資され、その結果、金利収入が発生する。上半期に、対ロシア制裁の結果として保有された凍結資産から得られた利息は1億1000万ユーロだった。

取締役会は、金利上昇環境において凍結された支払いおよび償還が蓄積され続けるにつれ、これらの金利収益が大幅に増加すると予想している。

これはバランスシートに影響を与える見込みだが、信用リスクプロファイルに重大な変化をもたらすことはないため、同グループの自己資本比率に有意な影響を与えることはない。

▽業績と上半期のハイライト

Euroclearの基礎的事業は堅調な業績を維持している。対ロシア制裁による凍結資産の影響を除いた調整済み純利益は12%増の2億7700万ユーロだった。

調整済み営業収入は11%増の8億9200万ユーロ。これには調整済み事業収入の8%増が寄与した。金利・銀行業務などの調整済み収入は53%の8100万ユーロ。

以下に示す主要営業指標が上半期中の好業績を支えた。市場のボラティリティーは依然高く、取引量は記録的な水準に押し上げられている。上半期中に株価総額は大幅に落ち、保管中の資産および保管中のファンド資産の成長を制限した。

Euroclearは、幅広い市場参加者からの担保管理および貸付サービスに対する非常に強い需要を引き続き目の当たりにしている。2016年以降、デリバティブエクスポージャーのリスクを軽減するために担保管理サービスを採用する必要のある参加者が増えたため、バーゼルIIIに基づく非清算店頭デリバティブ取引に係る証拠金規制(UMR)の導入により構造的需要が高まっている。UMRフェーズ5は、昨年発効した。

Euroclearは第2四半期に、EuroclearによるMFEX買収とGreenomyへの2件の最近の投資を通じ、資産運用会社向けの新たなESGリポートソリューションを立ち上げた。拡大された製品提供の利点を説明することに加え、新しいサービスはEuroclearが持続可能な金融への戦略的注力を増やしていることを示している。

MFEXの確立された資金分配プラットフォームが、Euroclearのポストトレードに関する専門知識と組み合わされて、新しいエンドツーエンドの資金提供を生み出すことから、MFEXの統合は計画に向け進行中である。

同グループはまた、国内CSDを含む従来のテクノロジーインフラストラクチャーの最新化を継続している。これらの投資により、グループのプラットフォームの回復力と効率性がさらに強化され、さらなるデジタル化とサービス強化が可能となる。

▽2021年業績での配当

取締役会は2022年第4四半期に、以前に発表した1株当たり88.5ユーロ(総額2億7900万ユーロに相当)の配当を支払う意向を確認した。対ロシア制裁の資本に対する潜在的な影響が評価され、軽減されている間に延期された配当は、2021会計年度の業績に関連する。

▽Lieve Mostrey最高経営責任者(CEO)の業績に関するコメント

「当社は事業全体で好業績を達成し、対ロシア制裁による資産凍結の結果として、金利上昇および累積現金残高により受取利息が増加した」

「金融市場の状況がダイナミックである状況において、当社はクライアントをサポートするために安全かつ効率的なインフラストラクチャーを運用し続けてきた」

「将来的には、当社は革新的なデータ対応サービスやグローバル市場への接続などを通じて、持続可能な経済成長をサポートする金融市場インフラストラクチャーとしての責任を果たしつつ、クライアントサービスをさらに強化する機会を目の当たりにしている」

▽編集者注

Euroclearグループは、金融業界の信頼されるポストトレードサービスのプロバイダーである。Euroclearはその目的に基づき、持続可能な経済成長のために安全性、効率性、金融市場への接続を実現するためにイノベーションを行っている。

Euroclearは、債券、株式・デリバティブ、投資ファンドの国内および国境を越えた証券の決済と保管を提供している。Euroclearは、実績と回復力のある資本市場インフラストラクチャーとして、グローバルなクライアントフランチャイズにリスク軽減、自動化、効率性を大規模に提供することにコミットしている。

Euroclearグループは、Euroclear Bank、International CSD、Euroclear Belgium、Euroclear Finland、Euroclear France、Euroclear Nederland、Euroclear Sweden、Euroclear UK & International、およびMFEX by Euroclearで構成されている。

Annex

(注)2021年上半期と比較した2022年上半期のEuroclear Investmentsの決算報告におけるボラティリティーは、主としてIFRS第9号に基づく資産の公正評価に対する金利上昇の影響、および2021年6月にEuroclear Investmentsが発行した債券からの収益によるものである。

▽問い合わせ先

Martin Gregson

martin.gregson@euroclear.com

+32 486 084 085

Thomas Churchill

thomas.churchill@euroclear.com

+32 471 636 535

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ソース:Euroclear