元ベントレー・ボイーズのマキシム・スーレ、スパ24時間でコンチネンタルGT3をドライブへ

 元ベントレー・ワークスドライバーのマキシム・スーレが、7月28~31日にスパ・フランコルシャンで開催されるトタルエナジーズ・スパ24時間で、ベントレー・コンチネンタルGT3のステアリングを握ることになった。

 7月26日に39歳の誕生日を迎えたベルギー人ドライバーは、今週末に行われるGTワールドチャレンジ・ヨーロッパおよびIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ最大のイベントである24時間レースに参戦するCMRのプロ・アマラインアップのひとりとして、同チームの最終メンバーに決定した。

 スーレはフランスチームが走らせる107号車“アートカー”をステファン・レメレ、ナイジェル・ベイリー、アントニン・ボルガとシェアする予定だ。彼にとってベントレーでのレースは、“ベントレー・ボーイズ”として最後のレースとなった2020年キャラミ9時間以来、初めてとなる。

 イギリスのブランドは2020年シーズンを最後にすべてのワークスドライバーをリリース。スーレはその後、プライベーターチームからGT4ヨーロッパシリーズやニュルブルクリンク24時間などに参戦してきた。

 今回、ふたたびベントレーでのレースを実現させるスーレは自身のSNSを更新し、ベントレー・カスタマーレシング責任者のトム・ホジソンとCMRチームに対し、感謝の意を示している。

 CMRは今季、レメレと下半身に麻痺があるためハンドドライブシステムを用いるベイリーを起用し、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパのエンデュランスカップにフル参戦している。

 これまでのレースでは、両名に加えてマシュー・デ・ロビアーノがラインアップに入っていたが、スパではふたりの新しいドライバーが起用されることなった。そのうちのひとりであるボルガはLMP2での経験があり、現在はランボルギーニ・スーパートロフェオ・ヨーロッパを戦うダニ・ペドロサのコドライバーとして活躍している。

 一方のスーレの特筆すべき戦績としては、2020年のリキモリ・バサースト12時間レース優勝と、ブランパンGTシリーズと呼ばれていた2017年のエンデュランスカップ2位が挙げられる。

“アートカー”でスパ24時間に臨むCMRの107号車ベントレー・コンチネンタルGT3

© 株式会社三栄