水面から顔出す可憐な黄色 日光でシモツケコウホネ見頃【動画】

黄色の花を咲かせているシモツケコウホネ=26日午前10時25分、日光市小代

 栃木県固有種の希少な水生植物シモツケコウホネが、栃木県日光市小代の水路で鮮やかな黄色の花を咲かせている。

 根や葉は水中にあり、開花の時期になると水面上で花をつける。県内の澄んでいて穏やかな流水にのみ自生し、絶滅の恐れがある国内希少野生動植物種に指定されている。

 同所では「シモツケコウホネと里を守る会」が保全活動を行う。今年は例年同様7月中旬に見頃のピークを迎え、150本ほどの花が水路を彩った。同会によると、連日の暑さで開花のペースが鈍り約50本に減少したものの、8月にかけて回復が見込まれ、9月末まで楽しめそうという。

 同会の柴田由子(しばたよしこ)代表(70)は「今年の花は小さめだが、例年同様きれいな色の花を咲かせているので、ぜひ見に来てほしい」と話した。

© 株式会社下野新聞社