【北池袋】喫茶売店メリーに行ってきた!地域密着コミュニティカフェ

喫茶売店メリーは、上池袋くすのき公園に隣接する「公園の売店」のようなカフェ。7月26日放送のモヤさまでも紹介された、注目スポットです。

ここでは、上池袋くすのき荘「喫茶売店メリー」のアクセスや店舗情報、メニュー、店内の様子、実際に行ってきた感想を紹介します。

喫茶売店メリーは公園の売店のようなカフェ

2022年1月、上池袋のシェアアトリエ・くすのき荘の1階に「喫茶売店メリー」がオープンしました。

カフェのような、コミュニティスペースのような、公園の売店のような、一言では言い表せない、多様な顔を持つコミュニティカフェです。

令和のご近所付き合いが始まるきっかけになるような、誰でも足を運びやすいオープンな雰囲気が特徴。

通りすがりに「何があるんだろう?」とちょっと覗いてみたくなる、不思議な魅力があります。

ランチを食べるもよし、駄菓子を買うもよし、犬の散歩中にドリンクで休憩するもよし、隣のくすのき公園に来たついでに自転車の空気入れを借りるもよし。

子供から大人、高齢の方まで、地域の人たちが思い思いの時間が過ごせる場所になっています。

喫茶売店メリーのアクセス・営業時間

  • 【営業時間】
    [月・木]11時~17時
    [金土日祝]11時~20時
    11:30~16:00(L.O.15:00)/17:00~22:00(L.O.21:00)
  • 【定休日】火曜・水曜
  • 【住所】東京都豊島区上池袋4-20-1 くすのき荘1階
  • 【電話】05068703057
  • 【アクセス】東武東上線 北池袋駅 徒歩6分、JR埼京線 板橋駅 徒歩9分
  • 【座席】25席程度
  • 【喫煙】禁煙
  • 【テイクアウト】可
  • 【ペット】OK
  • 【HP】Instagram 公式サイト

くすのき荘の喫茶売店メリーに行ってきた!

くすのき公園の隣にある、蔦に覆われた味わい深い建物「くすのき荘」。

喫茶売店メリーがあるくすのき荘は、1975年築の木造建築。もともとは倉庫+住居として使われていました。

くすのき荘 2階のラウンジ

現在はセルフリノベーションし、1階にはシェアアトリエと喫茶売店、2階にはコワーキングスペースのような使い方ができるラウンジがあります。

(2階はくすのき荘の会員限定エリアで、一般立ち入りはできません)

山田荘

くすのき荘の2階は、すぐ近くにある昔ながらの木賃アパート「山田荘」のリビングとしても使われているそう。

山田荘にはキッチンとお風呂がない代わりに、くすのき荘2階のキッチン、シャワーを使うことができます。

道路に面した、喫茶売店メリーの注文カウンター。

通りすがりにドリンクやアルコールを注文できます。テイクアウトも可能です。

木馬型のレトロな看板。遠くからでも目立つポップな可愛さ。

屋内側の注文カウンター。駄菓子販売の棚があります。

10円から買える昔懐かしの駄菓子コーナー。子供がお小遣いを握りしめて買う姿が目に浮かびます。

喫茶売店メリーはいわゆる「カフェ・喫茶店」ではないので、「何か買わなきゃいけない」という敷居を感じさせないのが良いところ。

駄菓子を買って店先で食べたり、ドリンクだけ買ったりと、カジュアルに立ち寄れるのが嬉しいです。

家でも学校でもないサードプレイスとして、子供たちにとっても貴重な居場所になりそうです。

この日は新鮮な北海道野菜の販売がありました。行くたびに新しい発見がありそう!

喫茶売店メリーのメニュー

※価格は税込。メニュー・価格は今後変わる可能性があります。

ドリンク
  • メリーブレンド(HOT 450円/ICE 500円)
  • カフェオレ(HOT 550円/ICE 500円)
  • 夏限定レモン炭酸コーヒー(ICE 650円)
  • 緑茶のアールグレイ(HOT/ICE 450円)
  • オレンジジュース(ICE 400円/キッズ用 200円)
  • 長野の生しぼりリンゴジュース(ICE 500円/キッズ用 250円)
  • アンパンマンジュース(キッズ用 150円)
  • レモネード(HOT/ICE 450円)スカッシュ可
  • クリームソーダ(650円)
アルコール
  • アサヒスーパードライ 小瓶(450円)
  • 赤星サッポロラガー 中瓶(600円)
  • コーヒー焼酎(700円)
  • 自家製梅酒(600円)
おつまみ
  • 太陽のフルーツトマトシオオリーブオイルがけ(300円)
  • ニラ入り水餃子5個(400円)
  • 4種のナッツとクリームチーズ盛合せ(400円)
  • ジューシーソーセージ2種盛り(500円)
フード(テイクアウトは+50円)
  • 豆花トウファ(550円)
  • 魯肉飯(ルーローハン)(650円)
  • 魯肉飯(ルーローハン)+ドリンク(980円)
  • 台湾かき氷(900円)
  • キッズかき氷 ブルーハワイ or メロン(250円)

喫茶売店メリーの飲食スペース

注文カウンターのあるエリアの隣に、喫茶売店メリーの飲食スペースがあります。

この飲食スペース、なんと定休日もシャッターをしめず、24時間開けっ放しだとか。

喫茶売店メリーが休みの日でも、ちょっと近所の人が腰掛けに来たり、おしゃべりしたり、地域交流に定休日はありません。

味わい深い木造の建物の飲食スペースは、昭和レトロな懐かしい雰囲気が漂っています。

昔、夏休みにおばあちゃんの家に遊びに行ったときのような、ノスタルジックな気分に。

冷房はありませんが、巨大な扇風機がしっかり体を冷やしてくれました。

隣のくすのき公園で楽しく遊べる、バトミントンのラケットとシャトルを無料貸し出し中。

歴史を感じる昔ながらのマッサージチェア。なんと20円で動きます……!(時間は約3分)

同じ仕様のマッサージチェアが子供のころおばあちゃんの家にあり、よく遊んでいたのを思い出しました。

実際に体験したところ、私のガチガチの肩をしっかりほぐしてくれました。揉みと叩きのモードが選べるのが嬉しい。

まだまだ現役のマッサージチェア、お試しあれ。

駄菓子屋さんにあるような、おもちゃの販売も。こちらも子供が喜びそうです。

座席はテーブル席が中心。レトロな真っ赤なプレスチックのテーブルと椅子。

木のカウンター席。

こちらのチャルメラが聞こえてきそうな手作りの屋台は、自転車で牽引できる移動式屋台「足りなさ荘」。

電源や水道を備えていないため、屋台を使うには地域の協力が不可欠。街と接続しながら、さまざまなイベントで使われてきたそうです。

こちらのポップで可愛い20個のオリジナル看板は、広告主からイメージだけ聞いて、美術家が一つひとつ製作したもの。

喫茶売店メリーのオープン時に実施したクラウドファンディングのリターンだそう。

こちらは、70年以上の歴史がある「上野こども遊園地」で使われていた看板。味わい深いレトロな可愛さがたまりません。

2016年8月末に遊園地が閉店した後、ご縁があって引き取ったものだそう。

こちらは喫茶売店メリーのアイコン的存在「メリーさん」。

もともと上野こども遊園地のメリーゴーランドだったメリーさん。子供から大人気で、よくお隣のくすのき公園で一緒に遊んでいるそうです。

私が訪問したときは、メリーさんは残念ながら怪我の治療(修理中)のためいませんでした。

喫茶売店メリーはフードもすごい

喫茶売店メリーでは、魯肉飯(ルーローハン)と豆花(トウファ)を販売しています。本場の味が楽しめると大人気のメニューです。

本場台湾の味!魯肉飯(ルーローハン)

ご近所に住む台湾人の料理人が仕込んでいるという、特製「魯肉飯(ルーローハン)」。(盛り付けはお店のスタッフが行います)

豚肉を細かく刻んで甘辛く煮込み、ご飯の上にかけた台湾のローカルフードです。

見るからにジューシーな、たっぷりの豚肉の角煮。おいしそう~!!!

甘すぎず、濃すぎず、ちょうど良い味付けのお肉。香辛料がふんわりと香り、ご飯によく合います。

今まで食べた魯肉飯(ルーローハン)の中で一番好きな味でした。角煮は脂身が少なめで、豚肉そのもののおいしさが味わえます。

とにかくおいしくて、一気に食べてしまいました。この本場の味が650円で楽しめるのは安すぎです……!

優しい味わいの豆花(トウファ)

こちらも、魯肉飯と同じく台湾人の方直伝の「豆花(トウファ)」。最近日本でも人気の台湾スイーツです。

北海道産大豆から作った豆乳を凝固させて作った、自家製の豆花(トウファ)。

トッピングには、ハトムギ、緑豆、小豆、仙草ゼリーがたっぷり。

豆乳の優しい風味と、舌触りなめらかなトロッとした食感が最高。

この日は猛暑日だったので、冷たくて喉越しが良い豆花(トウファ)が体にしみわたりました。

おいしくてあっという間に食べ終わってしまいました。おかわりもいけそう!笑

喫茶売店メリーは飲食の専門店ではないのですが、フードメニューのクオリティが想像以上にすごかったです。

アイスカフェラテ

こちらは別の日に行ったときにいただいた、アイスカフェラテ。ドリンク1杯だけでも、気軽に休憩に利用できます。

ぼーっと道行く人を眺めながら、ただただ居心地の良さに身を任せる贅沢な時間。

喫茶売店メリーにいると、なんだか時間がいつもよりゆっくり流れているような。

時間に追われる毎日からちょっと離れて、たまにはこういうゆったりとしたひと時を過ごすのは良いものですね。

喫茶売店メリー・くすのき荘に今後も注目

喫茶売店メリー・くすのき荘・山田荘を運営する「かみいけ木賃文化ネットワーク」では、それぞれの足りないものを持ち寄り、補い合うという現代版の木賃文化を提唱しています。

日々街から姿を消していく、木造賃貸アパートや空き家の数々。あえて活用することで、こんなにもオープンで風通しの良い、面白い場所になるんだと驚きました。

今後、日本文化のひとつとして「mokuchin」という言葉が世界で通じる日が来るかも……!?

私は上池袋が近所というわけではないのですが、どこか懐かしくて愛着を感じる喫茶売店メリー。わざわざ通いたくなる不思議な魅力があります。

地域の人が集い、新しい関係や変化が生まれる場として、今後もさまざまな面白いことが起こりそうな喫茶売店メリーとくすのき荘。今後も目が離せません。

© としまらいふ