球宴MVPのヤンキース・スタントンがIL入り 左アキレス腱の炎症

日本時間7月27日、ヤンキースはジャンカルロ・スタントンを左アキレス腱の炎症により10日間の故障者リストに登録したことを発表した。オールスター・ゲームで豪快な同点2ランを放ち、MVPに輝いたスタントンだったが、後半戦は4試合に出場して10打数0安打7三振。日本時間7月24日のオリオールズ戦が最後の出場(代打で三振)となっていた。スタントンの故障者リスト入りは今季2度目。なお、ロースターの穴埋めとしてティム・ロカストロのメジャー昇格が発表されている。

アーロン・ブーン監督によると、スタントンの希望でMRI検査を行い、その結果、左アキレス腱の炎症が判明したという。指揮官は「離脱期間が短くなることを望んでいる」と語ったが、現時点では2~3週間程度の戦線離脱が見込まれているようだ。ただし、これは初期段階の流動的なものであり、復帰までに要する時間は今後より具体的になっていくものとみられる。「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者は、スタントンの離脱に伴って「マット・カーペンターが外野手として出場する機会が増えるだろう」と伝えている。

32歳のスタントンは今季ここまで80試合に出場し、打率.228、24本塁打、61打点、OPS.807を記録。打率は低いものの、キャリアハイの59本塁打を放ってナショナル・リーグMVPを受賞した2017年以来5年ぶり2度目となるシーズン40本塁打を狙えるペースで一発を量産していた。オールスター・ゲームにはファン投票で選出され、通算5度目(ヤンキース移籍後初めて)の出場。「5番・レフト」でスタメン出場し、2点ビハインドの4回表一死1塁の場面でトニー・ゴンソリン(ドジャース)から同点2ランを放ち、MVPに選ばれた。

スタントンは5月下旬から6月上旬にかけて右ふくらはぎ痛で戦列を離れており、故障者リスト入りするのは今季2度目。一時は勝率7割を超えるペースで白星を積み重ねていたチームの勢いにも陰りが見え始めているだけに、ブーン監督が語ったように、1日でも早い戦列復帰が待たれるところだ。

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