都内で抗原検査キットやPCR検査の需要増 “体制は十分足りている”

新型コロナウイルスの感染急拡大で、検査への需要も急激に高まっています。東京都内では7月26日、新型コロナの感染者が再び3万人を超える3万1593人が新たに確認されました。感染拡大を受け、都内では抗原検査キットやPCR検査を求める人が多くなっています。

渋谷スクランブル交差点前の薬局では抗原検査キットが販売されていて、若干品薄になっているものの、まだ在庫はあるということです。この薬局では新型コロナに感染したかどうかを自分で簡単に確認できる抗原検査キットを販売しています。このところの感染拡大とともに販売数も増えていて、都内の感染者数が過去最多となった数日前から1日200個近く売れる日もあるということです。三千里薬品・神南店の飯高宗久店長は「感染者数が除々に増え1万人を超えたあたりから売り上げ個数がそれに比例して上がっている。先々週から先週で2倍ぐらいに跳ね上がり、その後、5倍から10倍まで上がっている」と話します。需要が急激に伸びる中、心配になるのが検査キットの在庫ですが、今のところ"品切れ”という状態にはならずに済みそうだということです。飯高店長は「今のところ、まだ店頭にある。今後も入荷予定はあるので、とりあえずは大丈夫だと思う」と話しています。

また、同じ渋谷にあるPCR検査所ではこの日も10代から高齢者まで幅広い世代の人たちが訪れ、検査を受けていました。訪れた人からは「実家の九州に帰らなければならないので、事前に確認しておこうと思った。(帰省先には)高齢者が多いので、感染させるわけにはいかない。事前に分かることがあれば確認しておきたいと思った」といった声や「自分の周りでもまた感染者が出始めたので、検査を一応やっておこうと思った。症状がないだけで引っ掛かっていたりして、いざ遊びにいこうとなった時にばらまいてしまうのも嫌なので」と話す人もいました。

政府はこの夏の期間、空港や主要な駅での検査所を増やしていく方針を示しています。

© TOKYO MX