イチゴ図柄「走る広告塔」で栃木県アピール 自動車ナンバーデザイン案募集

栃木県庁

 自動車のナンバープレートに地域独自の図柄を採用できる「図柄入りナンバー」について、栃木県は26日、県特産のイチゴのイラストを入れ、2023年10月からの交付を目指すと発表した。デザイン案を募集し、ことし11月に決定する。

 図柄入りナンバーは、地域の名所や名産品などの観光資源を描き、「走る広告塔」として魅力を発信しようという国土交通省の取り組み。22年4月からの地方版「第3弾」では都道府県単位の導入が可能になったため、県は同省への申請を決めた。

 同省の審査を経て導入が決まれば、「宇都宮」「とちぎ」「那須」ナンバーのいずれでもイチゴの図柄を使用できることになる。

 デザインは26日から募集を開始。イチゴの実に加え、花や葉などをデザインに加えてもいいが、イチゴ以外の地域資源のモチーフは使用しないことが条件となる。

 有識者らでつくる審査会で対象を絞り、県民アンケートや審査会の最終審査を経て決定する。最優秀賞受賞者には賞金20万円を贈る。応募資格は国内在住の個人。募集期間は8月31日午後3時まで。

 県の公式ホームページから指定フォーマットをダウンロードし、指定のデザイン専用ソフトで作成してメールで提出する。

 福田富一(ふくだとみかず)知事は26日の定例記者会見で「多くの県民に親しまれるデザインを選定したい」と話した。

 県内では那須市町村会(大田原市、那須塩原市、那須町)も独自の図柄入りナンバーの交付を目指し、デザイン案を公募している。

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