吉沢亮が「PICU 小児集中治療室」で月9初主演。不器用で純朴な“どさんこドクター”に

吉沢亮が、フジテレビ系で10月にスタートする連続ドラマ「PICU 小児集中治療室(仮)」(月曜午後9:00、開始日未定)で主演を務めることが分かった。吉沢にとって2021年の大河ドラマ「青天を衝け」(NHK)以来の連ドラ出演であり、「月9」枠初主演で初めての医師役に挑む。

本作は、小児専門の集中治療室(Pediatric Intensive Care Unit=PICU)を舞台にしたメディカル・ヒューマンドラマ。大規模なPICUの運営は極めて困難だといわれてきた北海道で、駆け出しの小児科医が先輩医師と共に、どんな子どもでも受け入れられるPICUとPICUに搬送できる医療用ジェット機の運用を可能にするために奔走する姿を描く。脚本を手掛けるのは「アライブ がん専門医のカルテ」で第9回市川森一脚本賞を受賞した倉光泰子氏。演出は「監察医 朝顔」シリーズ(ともに同系)の平野眞氏が務める。「監察医 朝顔」で東北を舞台に命の物語を紡いできたスタッフ陣が、今作では雄大な北海道を舞台にした“子どもの命”のストーリーを映し出す。また、医療監修を、杏林大学医学部教授で日本小児救急医学会理事の浮山越史氏が担当する。

PICUでは小児集中治療を専門とする医師や看護師が、各専門分野の医療スタッフと連携し、搬送のタイムリミットと闘いながら、重篤な子どもの尊い命を救うために命懸けで治療に当たっている。日本は先進国でありながらも、小児死亡率の高さが深刻な課題。小児集中治療の必要性を問う医師たちの働きかけによって、日本各地でPICU開設が進んでいるが、全国的に見ると不十分なところがあるのも事実だという。

吉沢が演じるのは、北海道で生まれ育った27歳の小児科医・志子田武四郎。幼い頃に父を亡くしており、女手一つで育ててくれた母・南と2人暮らしをしている。勤務先の病院に新設されたPICUに異動することになり、そこでPICU医の植野元と出会う。植野は日本各地でPICUの整備を推し進めてきた小児集中治療のパイオニア。「日本一広大な自然を相手に、医療用ジェット機を運用した日本屈指のPICUを作る」という“最後の大仕事”を成し遂げるため、東京からはるばるやって来たのだ。そんな確固たる覚悟を持っている植野との出会いが、泣き虫で未熟な“どさんこドクター”武四郎の小児科医人生を大きく変えることになる。

吉沢は「命とどう向き合うか。人の死から何を学ぶのか。そんなシンプルでありとても深い、普遍的なテーマになんの小細工もなく真っ正面から向き合う作品になると思います。人の命を救うのは神様でもスーパーマンでもない。救う側の人間としての未熟さ、葛藤などを丁寧に描ければ。個人的に子どもの頃から、“野球といえばイチロー”“ドラマといえば月9”ってくらいおなじみ感があるものだと勝手に思っていましたので、その主演をやらせていただけるっていうのはもう。ありがとうございます。よろしくお願いします」と意気込んでいる。

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