ジョン・コルトレーン『ブルー・トレイン』の初出音源含む未発表テイクを網羅した完全盤リリース決定

『ブルー・トレイン:コンプリート・マスターズ』

ジョン・コルトレーンが1957年に録音し、ブルーノートに残した唯一のリーダー作であり永遠の名盤『ブルー・トレイン』。

レコーディングから65周年を記念して、最新リマスタリングを施したオリジナル・アルバムに加えて別テイク7曲を収録した完全盤『ブルー・トレイン:コンプリート・マスターズ』が9月16日にリリースされることが決定。

収録される別テイク7曲のうち4曲は初出音源となる。オリジナル・アルバムのモノラル盤も最新リマスタリングで同日発売。日本のみSACD(SHM仕様、シングル・レイヤー)とUHQCDでのリリースが実現した。

また、第1弾先行SGとしてタイトル曲「ブルー・トレイン」(オルタネイト・テイク8) が配信されている。

<YouTube:Blue Train (Alternate Take 8)

今回のリリースは、ブルーノートが近年取り組んでいるリイシュー・シリーズ「トーン・ポエット」の一環。

「音の詩人」という異名を持つプロデューサー、ジョン・ハーレイ監修のもと、名手ケヴィン・グレイがオリジナルのアナログ・マスターから丁寧にリマスタリングを行った。

今回のリリースについて、ジョン・ハーレイは「『ブルー・トレイン』のオリジナル・マスター(モノラル、ステレオ、別テイク)を聴くことのスリルに匹敵するスタジオ体験はありません。私はこの2つの新バージョンを、ジョン・コルトレーンのこの名演の決定的なエディションと考えています」とコメント。

また、今回新規ライナーノーツを担当したアシュリー・カーンは、ライナー内で「『ブルー・トレイン』は、常に自己批判的で控えめなコルトレーンが高く評価する録音だった。1960年、マイルス・デイヴィスとの最後のツアー中、スウェーデンのDJがコルトレーンに彼のカタログの中で何が好きかと尋ねると、彼は即座にこう答えた。『ああ、自分はブルー・トレインが好きだよ。いいバンドが入ってるんだもの。いい録音だったんだ』とね」と語っている。

1957年、ヘロイン中毒のためにマイルス・デイヴィス・クインテットを解雇され、どん底状態にあったコルトレーン。しかしセロニアス・モンクとファイブ・スポット・カフェで長期共演をしたことがきっかけでヘロインを断ち切り、再び情熱的な演奏を繰り広げ始める。

『ブルー・トレイン』はそんな奇跡の復活を遂げたコルトレーンが作り上げた稀有な作品で、自身も深く誇りに思う初期の代表作と同時にジャズ史上にも残る永遠の名盤となった。今回の発掘はそんなマスターピースの全貌を初めて明らかにする、まさに歴史的な事件となる。

■リリース情報

『ブルー・トレイン:コンプリート・マスターズ』

ジョン・コルトレーン
『ブルー・トレイン:コンプリート・マスターズ』
2022年9月16日リリース
UCCQ-1164/5 (UHQCD)¥3,520(tax in)
UCGQ-9030 (SACD~SHM仕様、シングルレイヤー) ¥5,280(tax in)

『ブルー・トレイン』(モノラル盤)

ジョン・コルトレーン『ブルー・トレイン(MONO)』
2022年9月16日リリース
UCCQ-1166 (UHQCD) ¥2,860(tax in)
UCGQ-9031 (SACD~SHM仕様、シングルレイヤー) ¥3,960(tax in)

商品詳細はこちら→https://John-Coltrane.lnk.to/BlueTrain_AlternateTake8PR

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