〔桜島〕噴火警戒レベル5(避難)から3(入山規制)に引下げ 避難指示も解除(7/27)

27日20:00、福岡管区気象台・鹿児島地方気象台は、鹿児島県の桜島について、南岳山頂火口及び昭和火口から2kmを超える範囲に影響を及ぼす噴火の可能性が低くなったとして、噴火警戒レベルを最も高いレベル5(避難)からレベル3(入山規制)に引下げる噴火警報(火口周辺)を発表しました。
桜島では、今月24日20:05に南岳山頂火口で爆発が発生し、大きな噴石が火口から2.4kmを超えて飛散しました。この爆発に伴い気象台は、24日20:50、桜島では初となる噴火警戒レベル5(避難)に引上げる噴火警報(避難)を発表しました。
気象台によると、この爆発後は噴火や爆発は時々発生しているものの、火口から2kmを超えて大きな噴石が飛散するような噴火は発生していません。このため、南岳山頂火口及び昭和火口から2kmを超える範囲に影響を及ぼす噴火の可能性が低くなったとして、噴火警戒レベルの引下げの発表となりました。
なお、今回の噴火警戒レベルの引下げを受けて、鹿児島市の桜島地域の一部に発令されていた避難指示も解除されました。

■防災上の警戒・注意事項
【警戒】
・南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2km:噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石、火砕流
【注意】
・風下側:降灰、風の影響を受ける小さな噴石、空振による窓ガラス破損
※降雨時の土石流にも留意

■対象市町村
・鹿児島県:鹿児島市

■避難情報 ※すべて解除
【避難指示】
<解除>
・鹿児島県:鹿児島市(桜島地域(有村町・古里町の一部))(33世帯51人)

◆用語解説
・噴火警戒レベル
火山活動の状況に応じて警戒が必要な範囲や、とるべき防災対応を以下の5段階に区分して発表する指標で、避難や規制の対象地域は、地 域の状況や火山活動状況により異なります。
・レベル5(避難):危険な居住地域からの避難等が必要。
・レベル4(高齢者等避難):警戒が必要な居住地域での高齢者等の要配慮者の避難、住民の避難の準備等が必要。
●レベル3(入山規制):登山禁止や入山規制等危険な地域への立入規制等。状況に応じて要配慮者の避難準備等。【現在の桜島の噴火警戒レベル】
・レベル2(火口周辺規制):火口周辺への立入規制等。
・レベル1(活火山であることに留意):状況に応じて火口内への立入規制等。

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