静岡県の伊豆半島を走る伊豆急行で7月27日、移動式スーパーとなる「買い物列車」が特別運行しました。初めて地元の高校生も参加し、伊豆自慢の郷土料理の魅力などを伝えました。
<天野貴弘記者>
「伊豆大川駅です。車内で買い物ができる、特別列車が到着しました」
買い物難民となってしまう住民に停車中の車両で楽しく買い物をしてもらおうと、東京の大学生が伊豆半島の活性を目的に始めたもので今回が第3弾となります。新鮮な野菜や日用品、パンや弁当など品揃えは豊富で、まさしく移動するスーパーです。
<利用客>
「面白いというか、足が痛いとかいうお年寄りには、いながらにしていろんなものが買えるからいいんじゃないですか」
「鉄道を使って買い物列車なんてやっているところは、日本で全然ないと思うので、こういった取り組みは面白いなと思いました」
27日は、初めて地元の高校生も参加しました。
<高校生>
「肉チャーハンおにぎりで稲取の名物です」
稲取名物の「肉チャーハン」や南伊豆産の「愛国米」を使ったブラウニーなど伊豆自慢の逸品を用意しました。
<稲取高校 被服食物部 西野美和さん>
Q買い物列車に参加してみてどうか
「地域の方と関りを持てることが今は少ないのでとても楽しいし、少しでも高校生として地域の力になれればと思います」
<東京都市大学 ユニバーサルデザイン研究室 太田港士さん>
「高齢化したり、高齢者と若者が分断してしまっているので、そういったところの地域の交流の場にもスーパーだけじゃなくて、繋がっていけばと考えています」
今回の「買い物列車」は楽しく買い物をするだけではなく、幅広い世代が交流する場ともなりました。