二之湯国家公安委員長に交代論 旧統一教会と関係、相次ぐ警備不手際…  「まるで数え役満」

 二之湯智国家公安委員長の早期交代論が与野党内で浮上してきた。26日の閣議後会見で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を認めたことで、安倍晋三元首相銃撃事件の捜査責任者として「疑問符が付いた」(立憲民主党幹部)からだ。25日には元首相の妻昭恵さんの車に警護車両が追突。同じ日には参院議員の任期満了を迎え、いわゆる「民間閣僚」扱いになったことも交代論の背景となっている。

 奈良県での銃撃は2発目が致命傷となっており、警備上の手落ちがあった可能性は濃厚だ。都内で起きた昭恵さんの車両への追突も警視庁警察官の前方不注意という。「そこへ委員長がカミングアウトしたことで庁内はピリピリムード」(警察庁関係者)とされる。「まるでマージャンの数え役満の状態。いつ上がりになってもおかしくない」(同)という。

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