グランツーリスモ7にアップデート配信。スカイライン・スーパーシルエットを含む新車種やスケープス特集が追加

 7月27日、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)は、2022年3月4日に発売されたプレイステーション5/4用ソフトウェア『グランツーリスモ7』について、新規収録車種やスケープスの特集追加を含むアップデートを7月28日(木)15時より配信すると発表した。

 今回の“7月アップデート”では、新規収録車種として『ポルシェ918スパイダー’13』、『ニッサン・スカイライン・スーパー・シルエット・グループ5’84』、『マセラティA6GCS/53スパイダー’54』という3台が追加される。

 2011年に発表されたポルシェのスーパースポーツカー『ポルシェ918スパイダー’13』は、ポルシェ・カレラGTの後継モデルとなり、その最大の特徴はプラグイン・ハイブリッドを搭載していることだ。

 プロトタイプレーシングカーであるポルシェRSスパイダーのエンジンをベースにした608PSの4.6リッターV8エンジンをミッドシップ・マウントし、フロントにふたつ、リヤにひとつのモーターを搭載することで、システム合計出力は実に886PSを発揮。オプションの“ヴァイザッハ・パッケージ”を選んだ場合の0~100km/h加速は2.6秒、最高速度は345km/hと発表され、ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェでは6分57秒というラップタイムをマークしている。

ポルシェ918スパイダー’13
ポルシェ918スパイダー’13のインテリア

 そして1980年代のレースシーンを飾った『ニッサン・スカイライン・スーパー・シルエット・グループ5’84』も新規車種として追加。“スーパーシルエット”とは、量産車の形状(シルエット)だけを残したレース専用車両を指し、日本では1979年に富士グランチャンピオンレース(通称“グラチャン”)のサポートレースとして始まった『富士スーパーシルエットシリーズ』で活躍した。

 このレースは後にメインイベントであるグラチャンを凌ぐ人気レースへと成長していき、今回追加されたスカイライン・スーパーシルエットはそのレースの象徴する1台として現在も語り継がれているマシンだ。

 路面を削るかのように張り出したチンスポイラーや、ワイド化が施された前後フェンダーと大型リヤウイングをまとったボディに、レース専用の2.1リッター4気筒ターボのLZ20B型エンジンを搭載。左ドア下のマフラーからアフターファイヤを出しながら富士スピードウェイを駆け抜ける姿は、当時のクルマ好きたちの心を揺さぶる圧倒的な存在感に満ちていた。

ニッサン・スカイライン・スーパー・シルエット・グループ5’84
ニッサン・スカイライン・スーパー・シルエット・グループ5’84
ニッサン・スカイライン・スーパー・シルエット・グループ5’84のインテリア

 また、毎年8月に米国で行われる『ペブルビーチ・コンクール・デレガンス』でグランツーリスモ・トロフィーを受賞した『マセラティA6GCS/53スパイダー’54(シャシーナンバー2078)』もレジェンドカーとして登場。

 A6は、1947年から1956年にかけてマセラティが展開した直列6気筒のGTカーやレーシングカーのシリーズの名称で、なかでもスポーツカー選手権を戦うための“GCS”は、当初は葉巻型のGPカーを2シーターにしたような姿だったが、1953年からは競技規定の関係で、いくつかのカロッツェリアがチューブラーフレームに思い思いのボディを架装するようになる。

 シャシーナンバー2078もそのうちの1台で、カロッツェリア・ファントゥッティによる美しいアルミ製のスパイダーボディを纏っているマシンだ。ジョアッキーノ・コロンボ作の170PSエンジンを搭載するこのクルマは、マセラティのワークスカーとして、1954年シーズンに6つのクラス優勝と3つの総合優勝を勝ち取っている。

 上記の3車種に加え、本格的にクルマの写真を撮影することができる『スケープス』に日本の四国地方、トミカタウンの特集が追加されたグランツーリスモ7の7月アップデート。ゲームソフトの詳細やアップデート内容については公式ホームページ(https://www.gran-turismo.com/jp/gt7/top/)を確認してほしい。

マセラティA6GCS/53スパイダー’54
マセラティA6GCS/53スパイダー’54のインテリア
グランツーリスモ7の2022年7月アップデートで新規追加された3台
グランツーリスモ7の2022年7月アップデートで新規追加された3台

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