鈴鹿央士が声優デビュー 飯豊まりえ「鈴鹿くんがいて心強かった」

女優の飯豊まりえ、俳優の鈴鹿央士が27日、都内で行われたアニメ映画『夏へのトンネル、さよならの出口』の完成披露試写会に出席した。今作は八目迷の原作小説をアニメ映画化。妹を事故で亡くした高校生のカオル(鈴鹿)と、ある悩みを持つあんず(飯豊)は欲しいものが手に入るというウラシマトンネルという不思議なトンネルに足を踏み入れた少年少女のひと夏の物語を描いたストーリー。

声優初挑戦の鈴鹿は「踏み入れていい世界なのかなと思っていました。収録は2日間だけだったけど、その2日間が尊くて楽しくて、こんな充実した時間があるのかと思えました。人生の中で初めて向き合うものというタイミングはすごく大切にしたいなという思いがあります」と語った。飯豊は「オーディションで、この役をいただいたんですけど、周りの登場人物はプロの声優さんなので浮いてしまっているかと不安だったんですけど、鈴鹿くんと2人で演じられたのが心強かったです」と喜んだ。

タイトルにちなんで夏の思い出を聞かれると、鈴鹿は「母方の祖母の家が海に近くて、毎年夏に港から花火が打ち上げられるのを家族みんなで寝そべって見た思い出があります」と話した。飯豊は「夏祭りに浴衣を着て、地元の小さいお祭りに行って。盆踊りに率先して参加していました。帰ってこないなと思ったら、盆踊りの円の中にいました」と明かした。続けて「私は千葉県出身で、千葉音頭が大好きなんです。最近はお祭りがなくてさみしいなと思って。You Tubeで調べたら、この曲は千葉限定みたいなんですよ。自分の中では盆踊りといったら‥というくらい代表的なポピュラーな曲だと思ってたんですけど、千葉の“やっさほっさ”というのは、東京とか他の地方では知らない人がいるんだと驚きました、あの『やっさ、ほいさ』を復活させたいですね」と熱く語った。

欲しいものがなんでも手に入るというウラシマトンネルだが、手に入れたいものを聞かれると、飯豊は「父とはいろいろな場所に遊びに行った思い出がたくさんあるんですけど、母とはどっか行った思い出は、水族館に行ったことしか記憶に残っていないです。その時にイルカの風鈴を買ってもらったんですけど、今はどこにあるかわからないので、思い出とともに取り戻したいです」と振り返った。鈴鹿は「父親が車の整備士で、フルカスタムの車に乗っていたんですよ。今はまだ車を持っていないんですけど、人生初のマイカーとしてフルカスタムの車に乗ってみたいです」とアピールした。

最後に鈴鹿は「人生を歩んでいく道の中で、壁にぶち当たって、どう乗り越えていこうと考えている2人がいて。1人ひとりに寄り添ってくれる物語なので、みなさんの中でこの物語が続いて欲しいです、ここからは皆さんとの共同戦線なのでよろしくお願いします」と呼びかけた。

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