夏の甲子園、沖縄代表の興南「復帰50年、県民の期待に応えたい」主将が抱負

 夏の甲子園に沖縄代表で出場する興南高校野球部の安里利光部長と禰覇盛太郎主将、県高校野球連盟の川畑三矢会長と中村健理事長が27日、琉球新報社を訪れ、大会に向けた意気込みを語った。禰覇主将は「沖縄の全チームの思いを背負って、復帰50年でもあるので県民の期待に応えられるように頑張っていきたい」と力を込めた。
 興南高は8月1日に甲子園へ向け出発。3日の抽選で初戦対戦相手が決まる。安里部長は「今のチームは投打の柱がそろっている。まずは1点をしっかり取る。それをピッチャーがしっかり守って守備が支えていく。走攻守レベルが高くなってきているので、さらに磨きを掛けて本番に臨みたい」と話した。
 禰覇主将は「興南は派手なチームではない。全員で努力して1点を取りに行き、1点を守り抜く、興南野球をしていきたい」と決意を示した。  高野連の川畑会長は「2010年に春夏連覇した興南高校が、優勝旗を再び持ち帰ってきてほしい。伸び伸びプレーできるように一緒に支えていきたい」と県民の応援も要請した。
 琉球新報の潮平芳和専務らは「復帰50年で県民も特別な思いで見つめると思う。ぜひいい報告を聞かせてほしい」と活躍を期待した。
 (滝本匠)
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