28日（木）午後は全国的に大気の状態が不安定で、東日本の内陸を中心に激しい雷雨となる見込み。晴れている所でも、天気の急変や落雷、突風に注意が必要だ。また、九州北部で37℃前後まで上がる所があるなど、西日本を中心に猛烈な暑さが続くため、熱中症に警戒が必要となる。
■雷雲 急発達のおそれ
湿った空気が流れ込み、東・西日本は雷雲の発達しやすい気象条件となっている。午後は、東日本の内陸を中心に激しい雷雨のおそれがあり、関東北部や岐阜県で局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降る見込み。道路が冠水したり、小さな川は水が溢れるおそれがあるため、車の運転は特に注意が必要だ。関東南部でも、山沿いを中心に雷雨の可能性があるので、空模様の変化に注意が必要となる。
■雷雨と猛暑
あす29日（金）の午後も、東日本の内陸を中心に雷雨が起こりやすくなりそうだ。急な天気変化、落雷や突風に引き続き注意が必要となる。全国的に蒸し暑い状態が続き、西日本の内陸や日本海側を中心に35℃以上の猛暑日となる見込み。夜間も気温が高く寝苦しい状態が続くので、無理な運動などは控えるよう心がけたい。なお、東日本の内陸は週末にかけても、にわか雨や雷雨に注意が必要となる。
■台風の影響
日本の南にある熱帯低気圧は、今後は台風に発達して29日（金）夜から30日（土）に鹿児島の奄美に接近する見込み。九州から沖縄の沿岸は、高波に注意が必要となる。
なお、西日本の太平洋側は、九州を中心に台風の外側を吹く湿った風が流れ込む予想だ。このため、九州南部は29日（金）夜から雨が強まり、週末にかけて四国の太平洋側を含めて大雨のおそれがある。
（気象予報士・高橋和也）
