ヤンキース マイナー3投手とのトレードでベニンテンディを獲得へ

日本時間7月28日、「ESPN」のジェフ・パッサン記者が伝えたところによると、ヤンキースはロイヤルズとのトレードでアンドリュー・ベニンテンディを獲得したようだ。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者は、ヤンキースが放出する交換要員がチャンドラー・チャンプレーン、ベック・ウェイ、T・J・シッケマのマイナー3投手であることを報じた。ヤンキースはアーロン・ジャッジ以外の外野手が軒並み低調なため、ベニンテンディ獲得で外野の攻撃力アップを図ったとみられる。

28歳のベニンテンディは今季ここまで93試合に出場して打率.320、3本塁打、39打点、4盗塁、OPS.785をマーク。ロイヤルズに加入した昨季は自身初のゴールドグラブ賞を受賞し、今季はロイヤルズの代表として自身初のオールスター・ゲームにも選出された。レッドソックス時代の2018年にはワールドシリーズ制覇の経験もあり、フリーエージェントになるまでの残り半年をレッドソックスの宿敵であるヤンキースでプレーすることになった。

なお、ベニンテンディはロイヤルズがトロント遠征の際に制限リストに登録した選手の1人だが、トレード交渉において、ワクチン接種の有無は問題にならなかったようだ。その証拠に、ヤンキース、ブリュワーズ、ドジャースのほか、ブルージェイズが獲得に動いていたことも報じられている。ヘイマン記者によると、ベニンテンディ自身は今後ワクチンを接種する意向を示しているという。

ロイヤルズに移籍する3選手のうち、「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングでシッケマはヤンキースの19位、ウェイは同21位にランクインしている(チャンプレーンはトップ30圏外)。シッケマは24歳の左腕で、今季はA+級で11試合に登板して1勝1敗、防御率2.48を記録。ウェイは22歳の右腕で、今季はA+級で15試合に登板して5勝5敗、防御率3.73を記録。チャンプレーンは23歳の右腕で、今季はA級で16試合に登板して2勝5敗、防御率4.30を記録している。

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