岡山市 陽性者への連絡SMSに 重症化リスク高い人への対応優先

新型コロナ感染急拡大への対応を協議した岡山市の対策本部会議

 新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、岡山市は28日、全陽性者を対象としている市保健所からの電話連絡について、重症化リスクの低い人には携帯電話のショートメッセージサービス(SMS)に変更する方針を決めた。保健所業務の逼迫(ひっぱく)を防ぐとともに、高齢者や基礎疾患のある人への対応を徹底する狙いで、8月1日から実施する。

 市役所で28日開いた対策本部会議で決定した。市保健所はこれまで陽性者全員に電話連絡し、陽性の検査結果や療養期間を伝えていた。8月からはまず全員にSMSで自宅療養の注意点や受診相談センターの電話番号を案内。療養期間は検査した医療機関で通知してもらったり、改めてSMSで連絡したりする。重症化しやすい人たちへの電話連絡は続行する。

 市内では27日に過去最多となる1145人の感染が発表され、自宅療養者は流行「第6波」ピークの2倍近い5千人余りに上る。会議後、大森雅夫市長は「感染のピークは見通せない。連絡方法の見直しで、重症化リスクの高い人への対応を優先できる体制を整えたい」と述べた。

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