県農業クラブ大会4部門で最優秀賞 南部高校

県学校農業クラブ連盟大会の各部門で最優秀賞に選ばれた南部高校食と農園科の生徒(和歌山県みなべ町芝で)

 和歌山県みなべ町芝、南部高校食と農園科の生徒が、かつらぎ町の総合文化会館であった「県学校農業クラブ連盟大会」の発表会4部門で最優秀賞に輝いた。8月24、25の両日に堺市で開かれる近畿大会に出場する。

 大会は、チームによるプロジェクト発表会と個人による意見発表会に分かれており、それぞれ1類(生産・流通・経営)、2類(開発・保全・創造)、3類(ヒューマンサービス)の3部門がある。県内の農業を学ぶ4校から4チームと11人が発表し、県の県立学校教育課の職員や各学校の教諭ら7人が審査した。

 全6部門のうちプロジェクト発表会3類は出場チームがなく、5部門のうち4部門で南部が最優秀賞を受賞した。

 3チームが出場したプロジェクト発表会1類では、南部2年の尾花さくらさんと久保蒼太君、仲田力君、松根夢さん、1年の大前なみさんと中垣海音さんの6人が「メルカリshopsに出店プロジェクト」と題し発表した。和歌山商業(和歌山市)と連携し、インターネットを活用して手作りジャムを売り出す取り組みで、6人とも実行委員会のメンバー。尾花さんは「発表は初めてだったので緊張で声が震えたが、うまく伝えられたと思う。近畿大会では、もっとはっきりと伝えられるようにしたい。ジャムのPRにもつながればと思う」と語った。

 プロジェクト発表会2類の出場は、南部3年の川脇巧充君、伊藤智士君、嶋西睦葵君のチームだけで、「梅塩の商品化に向けて」と題し発表した。発表の際にパソコン操作を担当した川脇君は「練習を積み重ねたことで本番はうまくいった。近畿ではもっとうまくできるよう頑張りたい」と述べた。

 3人が出場した意見発表会2類では、南部3年の中岡芹那さんが「私の加工品よ。宇宙(そら)まで届け」と題し発表した。課題研究で加工品の開発を手掛けており、今年末に小型ロケットの打ち上げが予定されている串本町で話題になっている宇宙や、災害時の食事として長期保存が可能な加工品作りをテーマにまとめた内容で、今回の受賞に「緊張したが、やれることはやったと思う。これからも努力してレベルを高め、近畿大会に臨みたい」と決意を見せた。

 4人が出場した意見発表会3類では、南部3年の田上紗妃さんが「梅干しが嫌いだからできること」と題し発表。「梅干しが苦手。だからこそ工夫して、そんな人にも食べてもらえる梅干しの料理を考えた。発表の制限時間をオーバーしてしまったので、近畿大会ではそれを改善し、感情を込めて読めるようにもしたい」と話した。

 近畿大会で最優秀賞に選ばれれば、10月下旬に予定されている全国大会に出場できる。

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