【DeNA】前半戦の手応えと課題は 鈴木打撃コーチに聞いた

三浦監督(左)と言葉を交わす鈴木打撃コーチ=27日、横浜

 横浜DeNAベイスターズは前半戦を42勝45敗2分けの4位で終えた。看板の強力打線は選手の入れ替えの多さも影響してか、チーム打率2割5分(リーグ3位)、1試合平均3.5得点(同4位)と爆発力を欠いた。今季から就任した1998年の日本一メンバー、鈴木尚典打撃コーチに手応えと課題、後半戦への意気込みなどを聞いた。

 ─現状をどう見るか。

 「勝ったり負けたりでもどかしさがある。その中でも良いこともたくさんあり、何とか踏ん張ってここまで来られたというのが印象だ」

 ─良いこととは。

 「レギュラー候補のオースティンとソトが開幕戦から不在。加えてコロナ禍で離脱者が続出するなど想定外のことが起きたが、一方で蝦名や楠本ら若い選手にチャンスが与えられた。それなりの成績を残して成長し、新しい戦力になった」

 ─蝦名、桑原の1、2番が定着しつつある。

 「打順は三浦監督と琢朗(石井野手総合コーチ)さんと自分で話し合った上で、最終的に監督が決めている。去年に比べていろいろなパターンができている。選手層は少しずつ厚くなった」

 ─1点差のゲームは13勝17敗で、3得点以下は12勝33敗2分け。やはり打線の奮起が不可欠だ。

 「リーグでトップクラスの打者をそろえているが、このチームの課題は効率よく得点できないこと。ただ、春季キャンプからやってきたことは浸透しつつある。進塁打、打った後の走塁、積極的な走塁をしっかりやろうと口酸っぱく言ってきているし、選手も意識してやってくれている。上を目指すためには徹底することが大事」

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