道が巨大地震の被害想定を公表

市町村別に推計、釧路地方の被害大きい

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道は千島海溝などを震源とした巨大地震で、最悪15万人近くが犠牲になる被害想定をまとめました。今回初めて、市町村別の数字を出しました。マグニチュード9規模の地震で太平洋沿いの38市町ごとに、季節や時間帯により3通り推計しました。最大の被害は釧路地方で、釧路町に道内で最大となる26.5メートルの津波が到達。釧路市は冬の夕方で人口のほぼ半分、最大8万4000人が犠牲になる想定です。揺れや津波、火災などでビルや住宅などが被害を受け、道内の死者は日本海溝地震で最大14万9000人。千島海溝が震源だと、最大10万6000人が犠牲になります。通勤など住民の移動や土地の特徴なども考慮した結果、国の推計より犠牲者が増えました。国は冬の深夜を最大被害とみましたが、道は通勤・通学と重なる冬の夕方が最大と想定しました。地震学の専門家は「人的被害については今後の対策で大幅に減らすことができると期待している。一方で建物の被害は対策を行ってもなかなか減らせない。被災した場合に、すぐに応急仮設住宅をつくることや災害復興住宅の設計・施工に取り掛かることなどの取り組みを進めていただきたい」(北海道大学地震火山研究観測センターの高橋浩晃教授)。道は一刻も早い避難や津波避難ビルの整備など、防災対策の強化で犠牲者を夏の日中で9割、冬の夕方で7割減らせるとみて、市町村などへ対策を働きかけていきます。