「工期の大幅な遅れは受注者側の責任」 二葉山トンネル 地元住民ら 公社や市に説明求める

広島高速5号線 二葉山トンネルについて、工期の大幅な遅れは受注者側に責任があるとして、地元住民らは原因の究明を求めました。

二葉山トンネルを考える市民の会 越智秀二さん
「工期の遅れについての原因と工事の遅延による新たな増額について、きちんと市民・県民にもわかるよう計画を含め説明をいただいて…」

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地元住民らは、広島高速道路公社や市の担当者にこう訴えました。二葉山トンネルを巡っては、掘削に使う機械トラブルが相次ぎ、当初の2020年度の完成予定から工期が大幅に伸びています。

越智秀二さん
「1400メートルのトンネルを掘るのにカッター交換は11回を予定していると説明があったのが、6割も掘っていないのに40回を超えている」

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公社は、工事を請け負うJV(共同企業体)と工期や追加の事業費負担などを協議してきましたが、合意に至らず、JV側から「建設工事紛争審査会」に調停を申請したいという意思表明があったことが明らかとなっています。

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広島高速道路公社 今谷幸生調整担当課長
「内容を持ち帰って精査して、また後日、文書で回答させていただく。安心・安全が第一として早期の完成を目指して取り組んでいく」

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二葉山トンネルを考える市民の会 越智秀二さん
「明らかにこれだけ故障するようなマシンが工期を遅らせ、たくさん部品を調達しなければなくなっている。製作した側・マシンを作った側(JV)に責任があるはずだ。中途半端な妥協した支払いは絶対にやってほしくない」

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これに加え、住民らは、騒音・振動問題や地表面の変位が起きないかなど具体的な検証をしてほしいと訴えています。

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