抜群の眺望、神奈川県庁東庁舎12階のレストラン事業者候補選定

県庁東庁舎に開設するレストランのイメージ(県提供)

 神奈川県は28日、県庁東庁舎(横浜市中区日本大通)12階に開設するレストランの設置・運営事業者候補に飲食事業などを展開する「イノベーション デザイン」(東京都千代田区)を選定したと発表した。土日を含め、県民や観光客らが利用できるレストランを想定しており、県は「契約締結の協議を進め、早期のオープンを目指したい」としている。

 東庁舎は2020年11月に完成し、21年春から業務を開始した。周辺に歴史的建造物が立地し、12階からは横浜港のほか、天候に恵まれれば東京スカイツリーや富士山なども望めるロケーションを売りにしている。

 県が今年3月末にプロポーザル方式で事業者の募集を開始。同社のみが参加申請し、7月中旬の審査会で企画提案書や運営体制、収支計画などを審査し、事業者候補に選定した。

 賃料に関し、同社は年額2250万円(税抜き)を提案。運営コンセプトとして「横浜、神奈川の歴史に敬意を払う」とともに、規格外野菜の利用や地産地消、生産者の暮らしに配慮するフェアトレード商品の使用といった「持続可能性を追求したメニュー展開」を掲げている。

 県は東庁舎1階に入居するカフェやコンビニエンスストアの運営事業者についても、条件付き一般競争入札にかけたが、こちらは入札不調となった。

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