「通常に加え、夜8時から朝4時半も稼働」抗原検査キット製造工場フル回転 6月とケタ違い—静岡・伊豆の国市

7月に入って新型コロナの感染者が増えたことで抗原検査キットの需要が急激に高まっています。メーカーは深夜も工場を稼働し、急ピッチで製造しています。

静岡県伊豆の国市の医薬品メーカーです。2020年から新型コロナの抗原検査キットの製造を始め、医療機関や自治体などに供給しています。

PCR検査と比べると、抗原検査はすぐに結果が出ることから現場で重宝されています。感染状況が落ち着いていた6月と比べると、抗原検査キットの製造数は桁違いです。

<タウンズ 野中雅貴社長>

「現状は朝の9時から17時半までの通常のシフトに加えて、夜の20時から翌朝の4時半まで夜勤もやっている。それに加えて、土曜日も工場を稼働していて、通常に比べて2倍以上の生産を行っている」

工場の従業員を増やしていますが、急激な需要の増加で人手が足りているとは言えない状況です。

<タウンズ 野中雅貴社長>

「当面、現状のフル製造を継続し、需要に応えられるように全力を尽くしたいと考えている。今後も、いつこういった状況が来るかわからないので、状況に備えて十分な供給ができる体制を今後も取り続けたい」

抗原検査キットには使用期限があるため、大量の在庫を持つ訳にはいきません。感染状況を見ながらできる限りの態勢で対応を続けています。

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