キックボードで多摩川スカイブリッジ散歩 川崎・臨海部と東京・羽田周辺 京急などシェア事業実証実験スタート

羽田空港の飛行機を背に、多摩川スカイブリッジを走る電動キックボード=川崎市川崎区殿町周辺

 京浜急行電鉄(横浜市西区)と新たな移動手段を手がけるモビリティー(乗り物)企業の「サンオータス」(同市港北区)は28日、川崎市臨海部の殿町・大師エリアと多摩川スカイブリッジを渡った東京・羽田エリアで、電動キックボードのシェアリング事業の実証実験を始めた。両社の連携協定に基づく初の試みで、住民の移動や通勤、観光客の周遊に役立てる狙い。

 電動キックボードは通常、道交法上の「原動機付き自転車」に分類されるが、今回の実証実験では経済産業省の新事業特例制度の認定により「小型特殊自動車」の扱いとなる。これにより車道の最も左の車両通行帯に加え、自転車道も走ることができ、ヘルメットは任意着用となる。

 貸し出し・返却のポートは川崎市側の東急REIホテル、若宮八幡宮、東京都側のHICity─の3カ所で、計16台を配置し、台数を順次増やす予定だ。

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