その場所でテレワークしても大丈夫ですか?安心安全テレワーク施設認証プログラムがスタートします

「テレワーク」という言葉が浸透して2年が経ちます。
一般社団法人日本テレワーク協会と一般社団法人セキュアIoTプラットフォーム協議会は、「安心安全テレワーク施設ガイドライン(第1版)」(以下、ガイドライン)を基準としたテレワーク施設の認証制度「安心安全テレワーク施設認証プログラム」を開始しました。
今回の認証プログラムについては、セキュリティの基準を見直すとともに、作業環境における労働衛生面での基準を追加することでより総合的なテレワーク施設の安全性を審査する内容としています。
今回はテレワーク認証プログラムについて解説いたします。

安心安全テレワーク施設 ガイドラインとは

テレワーク施設運営事業者に対して情報セキュリティ、作業環境、施設環境上の課題と解決策を解説するとともに安心安全なテレワーク施設を設営・運営するために対応が必要な要件を示しています。
またテレワーク施設の利用者、企業等に対しても、施設を選択する上での参考として利用いただくことを目的としています。

引用元:一般社団法人日本テレワーク協会「安心安全テレワーク施設認証」

対象は地方公共団体、各種団体、企業等が運営するサテライトオフィス、コワーキングスペース、レンタルオフィス、シェアオフィス、フレキシブルオフィス(フレックスオフィス)、サービスオフィス等、第三者の利用に供する施設となっています。

認証機関は検査報告書に記載の総合評価を基に、対象施設の認証基準への適合性を審査しており、適合している場合その適合レベルを判定しています。
認証プログラムの審査手数料費用は初回審査の手数料は22万円(税別)からとなっており問題なければ、認証マークが交付されます。

ガイドラインの内容

安心安全テレワーク施設 ガイドラインは以下の7章から構成されています。

第1章 セキュリティ管理体制の構築(ポリシーの例示等)
第2章 個人情報・利用者管理
第3章 入退出管理
第4章 ネットワークセキュリティ
第5章 物理セキュリティ
第6章 作業環境管理(居室の空間確保、照明、換気、什器備品等要件)
基本対策、応用対策、対策事例、コラム、チェックリスト2
第7章 施設環境管理(セキュリティや安全衛生に対する現場対応の考え方等)

またランダムパスワード・パスフレーズ・コアパスフレーズという言葉をご存知でしょうか?
パスワード設定はできる限り長く、複雑にし、絶対に使い回さないことが大原則となっており、セキュリティを考える上で安全なパスワードの設定方法が紹介されていますので併せてチェックしてみてくださいね。

引用元:独立行政法人情報処理推進機構技術本部「安心相談窓口だより」

チェックシートの具体例、対策のご紹介

特に重要性を感じたものをいくつかご紹介いたします。

◎ セキュリティ事故発生対応マニュアルの策定

セキュリティ事故発生時の具体的対応を記したマニュアルを策定していますか?

◎ オンライン(Web)会議等への対策

オンライン(Web)会議を許可する場合は、会議室や専用の個室 型ブース等の設置等、音漏れへの対策を実施していますか?

◎ 空気環境の確保

定期的な換気の実施、または換気用設備の設置等により空気の入れ換えを行い、利用者が不快と感じることのないような空気環境を確保されていますか?

◎ 災害等緊急事態対応方針の整備

災害等緊急事態に対処するために方針が決まっており、対策が文書化され周知されていますか?
利用者とのコミュニケーション適度な声掛けやアンケートによる利用者の意向や、相談を受付ける仕組みができていますか?

これらはどのオフィスでも対策しておくべき項目であると思います。

ドクタートラストではテレワークで働いている社員もおり、頻繁にオンライン会議を行っている部署も多くあります。
いざという時にきちんとテレワークを行える環境が近くにあるか一度社内で共有してみてはいかがでしょうか。

<参考>
一般社団法人日本テレワーク協会「安心安全テレワーク施設認証」
独立行政法人情報処理推進機構技術本部「安心相談窓口だより」
一般社団法人日本テレワーク協会、一般社団法人セキュアIoTプラットフォーム協議会「安心安全テレワークガイドライン(第1版)」

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