文部科学省が4月に実施した「2022年度全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)で県教委は28日、調査対象の小学6年生と中学3年生の結果を発表した。全教科ともおおむね全国平均並みの正答率だった。
国語、算数・数学に加え、22年度は4年ぶりに理科も実施。県内では特別支援学校を含む小学校347校の1万5070人、中学校159校の1万5039人が参加した。
国語は小6が65%(全国65.6%)、中3が69%(同69%)。算数・数学はそれぞれ62%(同63.2%)、49%(同51.4%)で全国をやや下回り、理科は小6が64%(同63.3%)、中3が50%(同49.3%)とやや上回る結果となった。
都道府県別の教科別平均正答率は整数値のみの公表のため、全国との正確な比較はできないが、県教委は「全体的に全国平均と同程度」としている。
国語は「話す・聞く」「書く」は全国並みだったが、「読む」は前回に続き正答率が低かった。算数・数学はともに「データの活用」に苦手意識があるとみられ、中3は傾向を捉える記述式の問題で正答率が低かった。
理科は小6、中3とも学習指導要領の全4領域で正答率が全国以上だった。県教委は「観察・実験技能を問う問題などに改善が見られた」と分析した。