メッツがさらなる戦力補強 レッズからネークインら2選手を獲得へ

日本時間7月29日、すでにダニエル・ボーグルバックらをトレードで獲得しているメッツがさらなる戦力補強に動いた。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、メッツはホセ・アクーニャ、ヘクター・ロドリゲスという2人のマイナーリーガーをレッズへ放出し、タイラー・ネークインとフィリップ・ディールの2選手を獲得したという。なお、メッツが放出した2人のマイナーリーガーはいずれも「MLBパイプライン」の球団別プロスペクト・ランキングのトップ30圏外の選手である。

31歳のネークインは昨季自己最多の19本塁打、70打点を記録した強打の外野手。今季はここまで56試合に出場して打率.246、7本塁打、33打点、OPS.749をマークしている。メッツはマーク・キャナ、ブランドン・ニモ、スターリング・マルテの3人が外野のレギュラーを務めており、ネークインは外野の控え、もしくは右打者のキャナとのプラトーンで起用されることになりそうだ。なお、ネークインは今季終了後にフリーエージェントとなる予定である。

28歳のディールはメジャー通算21試合に登板しているリリーフ左腕。今季はここまで5試合に登板して防御率11.12と目立った活躍はできていない。メッツはリリーフ左腕が充実しているとは言い難い状況のため、ディール獲得はリリーフ左腕の頭数を増やすための動きと言えそうだ。

アクーニャはベネズエラ出身の19歳の右腕で、今季はルーキー級とA級で合計8試合に登板して3勝0敗、防御率2.67をマーク。一方、ロドリゲスはドミニカ共和国出身の18歳の内野手で、今季はルーキー級とA級で合計28試合に出場して打率.342、3本塁打、16打点、12盗塁、OPS.910を記録している。

6年ぶりのポストシーズン進出に向けて、控え選手のグレードアップを図ったメッツ。スティーブ・コーエン・オーナーの悲願であるワールドシリーズ制覇への本気度がうかがえる補強と言えるだろう。

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