台風5号は今夜奄美へ 台風から離れた所でも大雨警戒 東日本は内陸部を中心に再び激しい雷雨のおそれ

30日(土)正午までの予想雨量(ウェザーマップ)

 南の海上を北上している台風5号は、今夜にも奄美地方にかなり接近する見込みだ。
 奄美では次第に雨と風が強まり、九州南部や四国でも、あす30日にかけて非常に激しい雨が降り、大雨になるおそれがある。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水、氾濫に警戒・注意し、強風や高波に注意が必要だ。
 また、その他も大気の不安定な状態が続く。きのう同様、東日本の内陸部を中心に激しい雷雨になるおそれがあるため、天気の急変に注意が必要だ。

台風は今夜奄美へ 九州南部・四国でも大雨警戒 

台風5号の進路予想図(ウェザーマップ)

 日本の南を北上している台風5号は、今夜にも奄美地方にかなり接近する見込みだ。
 台風の接近に伴って奄美では次第に雨と風が強まって、夜から荒れた天気となることが予想される。
 台風周辺の湿った空気が入る九州南部でも雨量がまとまり、夜は宮崎県を中心に非常に激しい雨や雷雨となるおそれがある。台風から遠い四国でも今夜からあす30日にかけて活発な雨雲がかかりやすく、激しい雨の降る所がありそうだ。

29日(金)午後6時と午後10時の雨と風の予想(ウェザーマップ)

 また、九州南部や奄美を中心に海上では風が強まり、海はうねりを伴って波が高く、しける所もある見込み。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水、氾濫、落雷、強風、高波に注意、警戒が必要となる。

大気不安定 関東北部など再び天気急変のおそれ

29日(金)夕方の発雷確率と予想天気分布(ウェザーマップ)

 一方、その他の西日本や東日本も、湿った空気の影響で大気の状態が不安定になっている。
 晴れている所が多いが、昼過ぎから夕方にかけては発雷確率が高く、特に関東北部など東日本の内陸部で雷雲が発達しやすい見込み。晴れていても天気が急変し、激しい雨や雷雨になる所がありそうだ。
 道路が一気に冠水するような降り方になるおそれがあるため、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水などに注意が必要となる。

熱中症にも警戒

29日(金)午前11時現在の最高気温と予想最高気温分布(ウェザーマップ)

 きょうは日差しと暖かい空気で、気温がハイペースで上がっている。午前11時現在、唐津(佐賀県)や豊岡(兵庫県)など、すでに35℃を超えている所があるが、午後は西日本や東日本で35℃以上の猛暑日地点が続出しそうだ。
 こまめな水分補給はもちろんのこと、外出する際は意識的に日陰を選んで歩き、室内では適切に冷房を使うなど、万全な熱中症対策が必要となる。
(気象予報士・多胡安那)

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