暴力団、工事中に不当要求…次に商店会の事務局長らが工事中止せざるを得なくさせて逮捕 どんな工事だった

大宮署=さいたま市大宮区北袋町

 埼玉県警捜査4課と大宮署は28日、威力業務妨害の疑いで、上尾市二ツ宮、会社役員の男(53)とさいたま市桜区道場3丁目、飲食店経営の男(47)を逮捕した。

 逮捕容疑は共謀の上、2月19日、さいたま市大宮区下町1丁目の道路工事を行っていた会社の男性社員(29)に対して「工事やるって聞いてない」などと申し向け、同社員の男性上司(48)と共に同22日に大宮南銀座商店会事務局に呼び出し。「今回クレームがすごい」などと因縁をつけ、道路工事で同商店会の営業店舗の売り上げが下がったことで営業補償に発展すると脅して、工事を中止せざるを得なくさせるなどした疑い。

 4課によると、工事は通信ケーブルを通す土管を埋めるもので、同じ工事で暴力団からの不当要求があり、同課と大宮署が捜査をしていたところ、今回の事件が発覚したという。会社役員の男は同商店会の事務局長で、飲食店経営の男は会員だった。県警は両容疑者の認否を明らかにしていない。

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