しまなみ信用金庫で約630万円着服 職員(35)は失踪 刑事告訴を検討

広島県三原市に本店を置くしまなみ信用金庫は、35歳の職員が、客から預かった現金など累計でおよそ630万円を着服していたと発表しました。職員は現在、失踪しているということです。

しまなみ信用金庫によりますと、皆実支店に勤務する35歳の男性渉外係長は、皆実支店と江南支店で定期積金などの担当をしていた今年4月から今月まで、無断で客の定期積金を解約して着服したほか、客の普通預金や法人から給与振り込み用に預かった資金を着服するなどしていたということです。

RCC

これまでに発覚した被害は12件で、着服は累計でおよそ638万円にのぼっています。

※着服内訳 定期預金約390万円(被害実損額約150万円)、普通預金213万円(被害実損額140万円)、振り込み資金35万円(被害実損額35万円)

RCC

今月、係長と連絡がとれなくなったため調査をしたところ、着服が発覚したということで、係長の行方は現在も分かっていません。

RCC

しまなみ信用金庫は被害を全額弁償するとともに、係長の懲戒解雇処分の手続を進めていて、今後、刑事告訴も検討しているということです。

しまなみ信用金庫の安原稔理事長は、「多大なご心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。信頼を回復できるよう、再発防止に取り組んで参ります」とコメントしています。

© 株式会社中国放送