夏の流星群を存分に楽しめる季節がやってきた。その中でもオススメなのは、みずがめ座δ(デルタ)流星群。7月末の極大(流星群の活動ピーク)はちょうど新月で月明かりがなく観測条件が良い。出現数は少ないが、同じ時期にほかの複数の流星群が活発になっており、夏らしい夜空が楽しめる。みずがめ座δ流星群の見える時期や方角などを国立天文台に聞いてみた。
みずがめ座δ流星群とは
7月中旬から8月中旬ごろに活発になる流星群。母天体はマックホルツ彗星。流れ星の流れる速度は中くらいかやや遅いスピードなので、目で追いやすく、願い事も唱えやすいかも!?
この流星群は、北群と南群に分けられる場合もあるが、現在は、南群だけがほぼ観察されており、南群を「みずがめ座δ流星群」と呼ぶことが多い。
出現期間いつ
出現期間は7月12日~8月23日
極大の時期
極大となるのは、7月30日午後8時ごろ。新月を過ぎたばかりで、月は夕方過ぎに沈んでしまうため、月明かりの影響もなく、観測には良い条件。1時間に3~5つの流星が予想されている。
見える時間帯や方角
日没後1時間後くらいの比較的早い時間帯から観測できるので、子どもも一緒に楽しめそう。ほぼ一晩中観察でき、放射点が少し高くなる午後11時ごろからより多くの流星を観測する好条件となる。放射点はデルタの南にあり、みずがめ座の周囲に軌跡が集約するので、空全体を見上げて待ちたい。放射点の高度が低いため、真上の夜空を眺めていると、下から上へ流れることもあるという。
この時期はやぎ座α(アルファ)流星群をはじめ複数の流星群が活発となる。みずがめ座δ流星群単体では数が少ないものの、それらを合わせれば1時間に10個ほどの流星が見られるという。
流れ星を逃さないコツ
屋外の暗さに目が慣れるまで、最低でも15分ほどは観察を続けると良い。レジャーシートを敷いて地面に寝転んだり、背もたれが傾けられるイスに座ったりすると、楽な姿勢なまま観察しやすい。
極大の日(30日)の全国の天気は
(30日7時気象庁発表)
札幌:晴れ
仙台:曇りのち晴れ
新潟:晴れ
金沢:晴れのち時々曇り
福井:晴れのち時々曇り
東京:晴れ時々曇り
長野:晴れ時々曇り
名古屋:晴れ
大阪:晴れ時々曇り
高松:曇り
松江:曇り
広島:曇り
福岡:雨のち曇り
鹿児島:雨時々止む
那覇:曇り時々雨