日本酒「黒龍」育ちの豚×スパイスの“福井カレー”が誕生 辛さと酸味、バターカリー、キーマ…冷凍3種

黒龍吟醸豚をふんだんに使った3種の冷凍スパイスカレー=福井県の福井市中央卸売市場のふくい鮮いちば内「TSUTOYA」

 「黒龍吟醸豚」などの販売を手掛ける生商(本社福井県福井市大和田1丁目、野村明社長)と、同市大手3丁目のスパイスカレー専門店「Yellow  CURRY(イエローカレー)」(8月中旬に同市順化1丁目に移転予定)がこのほど、黒龍吟醸豚を使用した3種類の冷凍カレーを発売した。

 生商が開発にかかわった黒龍吟醸豚は、日本酒「黒龍」の酒かすを餌に混ぜて育て、やわらかな肉質と脂の上品なうまみが特徴。イエローカレーのオーナー吉江圭祐さんが「県産食材を使った福井を代表するカレーを作りたい」と、生商に話を持ち掛け実現した。

 インドカレーでは豚肉をあまり使わないため、吉江さんは黒龍吟醸豚に合うスパイスを一から調合。冷凍とすることで、常温のレトルト加工よりもスパイスの風味が飛ばず、肉も崩れにくいという。

 辛みとビネガーの酸味が効いた「黒龍吟醸豚ポークヴィンダル」(180グラム900円)とマイルドな味わいの「黒龍吟醸豚バターポークカリー」(同)、スープとキーマを混ぜて味わう「黒龍吟醸豚スープキーマカレー」(170グラム900円)の3種。

 福井市産直のECサイト「ふくいさん」のほか、同市中央卸売市場内ふくい鮮いちばにある生商直売店「TSUTOYA」などで販売している。

 吉江オーナーは「スパイスの風味や肉の食感など作り立てと同じ味になるようこだわった」、野村社長は「豚のうま味とスパイスが効いたカレーで暑い夏を乗り切ってほしい」と話していた。

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