杜の街 商業エリア9月23日開業 食やアパレル19店 中四国初も

9月23日にオープンする商業エリアの中心施設「杜の街プラザ」

 両備グループ(岡山市北区下石井)が整備を進めるイトーヨーカドー岡山店跡一帯の再開発エリア「杜(もり)の街グレース」(同所)の商業エリアの概要がまとまった。大型フードホールなどを設け、9月23日に中四国初出店の2店を含む19店がオープンする。

 商業エリアは、鉄骨6階延べ約1万900平方メートルの商業・ヘルスケア施設棟「杜の街プラザ」を中心に、隣接するオフィス棟(地上10階地下1階)1階の一部、同棟と渡り廊下で結ばれた店舗棟(3階建て延べ約2100平方メートル)で構成する。

 杜の街プラザで今回オープンするのは1、2、5階。1、2階は吹き抜けのフードホール(約2800平方メートル)で岡山県内の人気中華料理店やハンバーガー店、和風カフェなど13店が並ぶ。5階は脳神経外科などのクリニックモール。6階は管理事務所。3、4階は来春の開業予定で、温泉やフィットネス施設などが入る。

 オフィス棟1階には、いずれも中四国初出店の食料雑貨店「DEAN&DELUCA(ディーンアンドデルーカ)」とアパレル店「BRIEFING(ブリーフィング)」が入居。店舗棟では手作りの生活雑貨店、生花店といった3店が開業する。店舗は順次増やし、10月下旬にはエリア全体で計30店とする計画。

 同グループは「新たな価値を提供し、岡山の魅力を発信するエリアにしたい」としている。

 再開発は、2017年に閉店したイトーヨーカドー岡山店跡など約3万8千平方メートルを活用。19年から1期工事として、南側の約1万7千平方メートルで杜の街プラザをはじめ全5棟の整備がスタートした。総工費は約300億円。21年7月、両備ホールディングスや岡山放送(OHK)の本社が入るオフィス棟が開業。同12月には37階建てマンションの入居が始まった。店舗棟では22年2月から食堂が営業しているほか、今月31日には同グループのスーパーがグランドオープンする。

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