ドイツの高級婦人服ブランド「ESCADA」を扱う(株)エスカーダ・ジャパンが破産

エスカーダ・ジャパンが入居していたビル

 (株)エスカーダ・ジャパン(TSR企業コード:571053700、法人番号:2010401050203、渋谷区渋谷1-3-15、設立1994(平成6)年11月、資本金4000万円、マリア・サヴィドゥ社長)は7月28日、東京地裁に破産を申請し7月29日、破産開始決定を受けた。破産管財人には衞本豊樹弁護士(渥美坂井法律事務所・外国法共同事業、千代田区内幸町2-2-2)が選任された。
 負債総額は債権者約180名に対し約4億2000万円。

 ドイツの高級婦人服ブランド「ESCADA」「ESCADA SPORT」として婦人服販売事業を展開。富裕層を主なターゲットとして全国の百貨店、専門店等に出店し、2011年12月期には売上高35億3221万円をあげていた。
 しかし、新型コロナウイルスの影響による流通網の滞りなどで、商品納入に支障をきたす事態が発生したほか、2020年9月に本国ドイツの法人が経営破綻していた。その後も日本法人は事業を継続してきたが、その他の海外法人の撤退が進むなかで、当社も事業継続を断念した。なお、店舗は7月29日をもって閉鎖している。

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