「和牛五輪」岡山県代表に14頭 真庭で最終審査、体格など確認

出品された和牛をチェックする審査員ら

 “和牛のオリンピック”と呼ばれる全国和牛能力共進会の岡山県内最終選抜審査会(県出品対策協議会主催)が29日、真庭市草加部のJA全農おかやま総合家畜市場で開かれた。繁殖用となる「種牛の部」「高校及び農業大学校の部」の県代表14頭が決まった。

 県やJAの担当者らが県内の牧場や畜産農家を巡回して選抜した22頭を、雌雄や月齢などで7部門に分けて審査。審査長の藤原努県畜産課長ら8人が体格や毛並み、体のつやなどを一頭ずつ入念にチェックした。

 審査後、県代表牛の出品者を代表して大〓(〓は土ヘンに谷)毅さん(75)=津山市=が「先人たちが築き上げてきた岡山和牛に磨きをかけるべく、本大会まで調教や飼料管理を徹底したい」とあいさつした。

 食用となる「肉牛の部」は、8月29日の出品委員会で県代表7頭を決定する。

 共進会は1966年に岡山県で初めて開かれ、5年に1度開催地を変えながら行われている。12回目の今年は10月6~10日に鹿児島県である。

 県代表牛の部門と出品者・団体は次の通り。(敬称略)

 若雄 県畜産研究所▽若雌1 築山健(鏡野町)▽同2 井原亨(津山市)▽繁殖雌牛群 藤原知(同)石本省二(同)武中建治(美咲町)▽高等登録群 大〓(〓は土ヘンに谷)毅(津山市)▽総合評価群 小川武昭(新見市)江田英明(同)JA晴れの国岡山▽高校及び農業大学校 新見高

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